二作一体のリマスター『Anima: Gate of Memories I&II Remaster』。荒削りだが戦闘が熱い、情熱が蘇らせたアクションRPG #AnimaGateofMemoriesI&IIRemaster

二作一体のリマスター『Anima: Gate of Memories I&II Remaster』。荒削りだが戦闘が熱い、情熱が蘇らせたアクションRPG #AnimaGateofMemoriesI&IIRemaster

スペインのインディースタジオAnima Projectが、困難を乗り越え世に放つ『Anima: Gate of Memories I&II Remaster』が、2025年11月8日にPC(Steam)向けにリリースされた(PS5、Xbox Series X/Sは先行リリース)。

本作は、カルト的な人気を誇るアクションRPG『Anima: Gate of Memories』と、その外伝『Anima: The Nameless Chronicles』の2作品を、現代のプラットフォーム向けにゼロから再構築した決定版だ。テーブルトークRPG『Anima Beyond Fantasy』を原作とする重厚な世界を舞台にした二つの物語が、今どう蘇ったのか。その手触りをレビューする。

現代に蘇った「二つの物語」

まず驚かされるのは、リマスターによるビジュアルの進化だ。オリジナル版の雰囲気はそのままに、テクスチャは鮮明になり、ライティングやUIは現代のゲームとして遜色ないレベルにまで洗練されている。

本作は、記憶喪失の少女と伝説の怪物の二人組を操作する『Gate of Memories』と、対立する視点から不死の魂「ネームレス」の物語を追う『The Nameless Chronicles』の二本が収録されている。開発によれば、単なる移植ではなく、ゲームプレイシステムにも調整が加えられているとのことで、オリジナル版をプレイしたファンであっても、その「遊びやすさ」の向上を確かに感じ取れるはずだ。

戦闘の核「デュアルシステム」の快感

本作の戦闘は、一見するとシンプルな三人称視点のアクションRPGだ。だが、その真髄は「デュアルシステム」にある。

『Gate of Memories』では、少女(ベアラー)と怪物(エルゴ)を戦闘中に瞬時に切り替えることができる。ベアラーが遠距離から牽制し、エルゴが強力な近接コンボを叩き込む。あるいは、敵の攻撃に合わせてキャラクターを切り替え、ピンチをチャンスに変える。

正直に言えば、ゲーム開始直後はその操作性に少々の「ぎこちなさ」を感じるかもしれない。キャラクターの挙動がどこかフワフワしており、近年の洗練されたアクションゲームに慣れていると戸惑うだろう。

しかし、それはスキルツリーが解放されるまでの辛抱だ。レベルが上がり、新たなアビリティやコンボを習得していくにつれ、戦闘は一気に化ける。空中コンボからキャラを切り替えて追撃し、さらにアビリティを叩き込む。この「ビルドが組み上がっていく感覚」こそ、本作の戦闘が持つ中毒性だ。RPGとしての成長要素と、アクションのスタイリッシュさが、見事に融合していく。

対立する視点、選択が変える運命

TRPGを原作とするだけあり、その世界観(伝承)は圧倒的に深い。プレイヤーは「アルカナの塔」と呼ばれる謎の建造物を探索し、世界の終焉をもたらす「メッセンジャー」たちの記憶に触れていく。

物語は一本道ではなく、プレイヤーの選択によって分岐し、キャラクターたちの運命を左右する。2作品が対立する視点から同じ出来事を描いているため、両方をプレイすることで初めて見えてくる「真実」がある。この重層的なストーリーテリングは、他のアクションRPGではなかなか味わえない魅力だ。

粗削りだが「魂」が宿る体験

ローカライズに関しても触れておきたい。オリジナル版は日本語に対応しておらず、日本のファンにとっては敷居が高かった。今回、待望の日本語字幕に対応してくれたことは、開発の情熱と共に素直に賞賛したい点だ。ただし、一部のテキストには機械翻訳を思わせるような、ややぎこちない表現が散見される。これもボイスアクティングと同様、本作のインディー開発ならではの「味」として受け取るか、没入感を損なう要素として捉えるかで評価は分かれるだろう。

本作がわずか3人のチームによって、しかもパブリッシャーとのトラブルで一度収益を失いながらも、情熱だけでゼロから再構築されたという背景を知ると、そのすべてが「味」として昇華されていく。

完璧に磨き上げられた大作ではないかもしれない。しかし、そこには開発者の「Anima世界を届けたい」という凄まじい「魂」が宿っている。

『Devil May Cry』のようなスタイリッシュさと、『Final Fantasy』のようなアートスタイル、そして『NieR』を思わせる陰鬱で美しい物語。これら2作品分の濃密な体験が、この価格で手に入るコストパフォーマンスは驚異的だ。JRPGの黄金期を愛し、骨太なアクションRPGを求めるプレイヤーならば、このリマスターは間違いなく「買い」である。

ゲーム概要

Anima Gate of Memories: I&II Remaster

  • 発売日2025年11月7日
  • 開発Anima Project
  • 販売Anima Publishing
  • 価格¥ 2,800
  • 言語🇯🇵 日本語対応

『Anima: Beyond Fantasy』のテーブルトークRPGで描かれたガイアの世界を再現した、三人称視点のアクションRPG。 プレイヤーの選択と行動が物語の展開に直接影響し、キャラクターたちの運命を決定づける、深く多面的なストーリーを体験しよう。

ゲーム説明

Anima Gate of Memories I&II Remaster は、2つの高評価アクションRPGを1つの強化されたゲームにまとめた作品です!『Anima』は、伝説の怪物と過去の記憶を失った謎の少女、そして永遠に世界をさまよう呪われた不滅の魂——二つの運命が絡み合う三人称視点のアクションRPGです。彼らの存在は、やがて予想外の方向へと進みます。すべてが陰の戦争に巻き込まれていたことを知り、意図せずも対立する陣営の中心となってしまうのです。『Anima: Gate of Memories』と、その外伝である『Anima: The Nameless Chronicles』の両作を完全リマスター。グラフィックとゲームプレイが向上し、究極の体験を提供します。『Anima Beyond Fantasy』のテーブルトークRPGを原作とする豊かなファンタジー世界を探検しましょう。深い設定、スピード感あふれる戦闘、そして選択によって分岐する物語があなたを待っています。シリーズを初めて体験する人にも、再び戻ってくるファンにも、『Anima』の世界を知る最良の機会です。特徴深いストーリーすべてが謎に包まれた物語で、「塔の秘奥」の秘密を明らかにせよ。あなたの選択が旅の行方を決め、行動が登場人物たちの運命を左右します。RPGとアクションの融合した戦闘システムスピーディで直感的なバトルを楽しめます。デュアルシステムボタンひとつでキャラクターを切り替え、迫力あるコンボを繰り出すことが可能です。記憶で構成された世界アルカナの塔を旅し、その秘密を解き明かしてください。キャラクターカスタマイズ各キャラクターは豊富なスキルを持ち、それらを自由に成長・カスタマイズできます。
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Steamユーザーレビュー

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