2025年10月27日、ソロ開発者であるOutpost Gamesは、新作ローグライト・サバイバルホラー『Cyber Rats』をPC(Steam)向けにリリースした。価格は1,000円。
プレイヤーは不気味な実験施設の「ラット」となり、AIが制御する自動生成の迷路からの脱出を目指す。単純な目的とは裏腹に、その道のりは血と恐怖に満ちていた。
今回、我々はこのインディーシーンで注目を集める本作をプレイした。愛らしい(そしてすぐに無惨な姿になる)ラットたちの、決死のサバイバル記録をお届けしよう。
かわいいラット、残忍な迷路

ゲームの目的は驚くほどシンプルだ。自動生成される暗く不気味な迷路に放り込まれ、10個の「チーズ」を集め、出口から脱出する。それだけだ。
だが、もちろんAIはラットたちを簡単には逃さない。床から突き出す槍、回転するレーザー、踏めば即死のトラップ。迷路は「死」のギミックで満ち溢れている。BGMと相まって雰囲気は抜群。暗闇の角を曲がるたびに、心臓が小さく跳ねる。
絶望的な鬼ごっこ。恐怖の「サイボーグハンター」

本作の恐怖を定義づけているのが、「サイボーグハンター」の存在だ。彼らはかつて迷路の脱出に失敗し、無残に改造された元実験ラット。プレイヤーを見つけると、容赦ない殺意で追いかけてくる。
武器を持たない我々ラットにできるのは、ただ逃げることだけ。一度見つかれば、スタミナが尽きるまで走り、物陰に隠れ、息を潜めるしかない。この感覚は、往年の『スレンダーマン』や、強敵から隠れながら目的を達成する『Alien Isolation』の緊張感に近い。
「どこだ、ラット?」「チーズを探しているのか?」AIの嘲笑うかのような声が響く中、ハンターの足音だけが迫ってくる。この瞬間、コントローラーを握る手に汗が滲む。勘弁してくれ!
仲間の死を乗り越え、次へ繋げ

プレイヤーは3匹のラットでチームを組んでスタートする。ランに失敗して1匹が死ぬと、次のラットで再挑戦する。これが実に辛い。
だが、死は終わりではない。迷路内で「アップグレードアトム」を集めれば、ランの合間にラットの能力(視界、スタミナ、反射神経など)を強化できる。また、「Life DNA」を集めれば、死んだ仲間を蘇生させることも可能だ。
最初は非力だったラットが、数多の屍を乗り越えて少しずつ強くなっていく。このローグライト要素が、絶望的な迷路攻略の確かなモチベーションとなっている。
1,000円で味わう「可能性の原石」

ソロ開発とは思えないほど、本作のコンセプトは光っている。1,000円という価格でこの緊張感を味わえるなら、コストパフォーマンスは非常に高い。
しかし、数時間プレイして感じたのは、「もっと遊びたい」という渇望だ。レビューコミュニティでも多く声が上がっているが、現状ではコンテンツがやや不足している。クリアまでの道のり(全3フェーズ、各5ラウンド)は短く、アップグレードの幅ももっと欲しい。そして何より、これほど悲鳴が上がるゲームだ。「マルチプレイヤーでフレンドと遊びたい!」という欲求が爆発しそうになる。
だが、これは完成形ではない。本作は、今後のアップデートで化ける可能性を秘めた「原石」だ。我々は、この恐ろしい実験施設に、さらなる絶望と楽しみが追加される日を心待ちにしている。
ゲーム概要
- タイトル: Cyber Rats
- 発売日: 2025年10月27日
- 開発元: Outpost Games
- パブリッシャー: Outpost Games
- プラットフォーム: PC (Steam)
- 価格: 1,000円
- 日本語対応: なし
- ストアリンク: https://store.steampowered.com/app/3565080/Cyber_Rats/






