「掃除シミュレーター」と聞いて、あなたが思い浮かべるのはどんな光景だろうか? 高圧洗浄機で汚れを吹き飛ばす爽快感?あるいは、ゴミを分別して部屋が綺麗になっていく達成感だろうか。多くの掃除ゲーは、我々に「秩序」と「安らぎ」を与えてくれる、デジタルな精神安定剤のような存在だ。
だが、このゲームは違う。 2025年11月4日に早期アクセスとしてリリースされた『Purrrifiers: Cleaning Chaos』は、その名の通り「カオス」を掃除(あるいは生成)する、全く新しい体験を提供してくれる。開発者が提唱するジャンルは、まさに「カオス」。物理演算とユーモアが暴走する本作が、どれほど真面目にふざけているのか。実際にモップと魔法の杖を握りしめて確かめてきた。
モップと魔法の杖、そして「トイレ」ブラシの二刀流

本作の基本は、散らかり放題のロケーションを綺麗にすることだ。警察署やストリーマーの部屋、果ては魔法使いの隠れ家まで、その現場は多岐にわたる。 プレイヤーの手には、おなじみのスポンジやスプレー、掃除機といった清掃用具が握られる……だけではない。ここには「魔法」が存在するのだ。

汚れを魔法で消し去ったり、あるいは物理演算の荒波に揉まれながら家具を配置し直したり。このゲームにおける掃除は、単なる作業ではない。物理法則との格闘であり、魔法を使った力技の解決だ。 特にユニークなのが、掃除道具のクラフト要素だろう。集めたゴミをリサイクルし、拠点をアップグレードしていくサンドボックス的な楽しみもある。ゴミが資源に変わり、その資源でまたカオスな道具を作る。このサイクルにハマると、目の前のゴミの山が宝の山に見えてくるから不思議だ。
猫の手も借りたい?いや、猫が主役だ

タイトルに「Purr(猫が喉を鳴らす音)」が含まれている通り、この世界は猫で溢れている。 クエストを依頼してくるのはおしゃべりな猫だし、そこら中を気ままに歩き回るのも猫だ。彼らは癒やしであると同時に、さらなるカオスの火種でもある。
掃除中に足元にまとわりつく猫を撫で回し、彼らの無茶振りな要求(時には人生のアドバイスまで)に耳を傾ける。シリアスな掃除ミッションの合間に挟まる、このシュールで不条理なユーモアこそが本作の真骨頂と言えるだろう。 猫好きにはたまらない……と言いたいところだが、彼らは決して「いい子」ばかりではない。だが、それがいい。猫とは本来、カオスな生き物なのだから。
友人と挑む、終わらないドタバタ劇

本作はソロでもプレイ可能だが、真価を発揮するのは最大4人での協力プレイだ。 「ねえ、そっちのゴミ捨てておいて!」「待って、洗剤がない!」「誰だ、魔法で余計に散らかしたのは!」 ボイスチャットで悲鳴と爆笑が飛び交う中、チームワーク(と呼べるか怪しい何か)でミッションに挑む時間は、まさにプライスレスな体験だ。

正直に言えば、本作はまだ早期アクセスということもあり、挙動が怪しかったり、説明不足で放り出されたりする場面もある。いわゆる「バカゲー」特有の粗さは否めない。 しかし、その「粗さ」さえもこのゲームの持つ「カオス」な魅力の一部として楽しめてしまう懐の深さがここにはある。友人とバグっぽい挙動にツッコミを入れながら、理不尽な汚れと戦う。そんなライブ感を楽しめるゲーマーなら、この価格分以上の笑いとカオスを受け取れるはずだ。
総評:綺麗にするだけが掃除じゃない

『Purrrifiers: Cleaning Chaos』は、完璧なシミュレーターを求める人には向かないかもしれない。しかし、友達と集まって「なんだこれ!」と笑いながら遊べるパーティゲームを探しているなら、これ以上の選択肢はないだろう。
秩序と混沌、掃除と魔法、そして猫。 全てがごちゃ混ぜになったこの奇妙な世界で、あなたも「カオス」な掃除屋になってみてはいかがだろうか。少なくとも、退屈だけは綺麗さっぱり消え去るはずだ。
ゲーム概要
- タイトル: Purrrifiers: Cleaning Chaos
- ジャンル: 協力型クリーニングシム / カオス系アクション
- 開発元: Rubens Games, FreeMind S.A.
- パブリッシャー: FreeMind S.A., PlayWay S.A.
- プラットフォーム: PC (Steam)
- 発売日: 2025年11月4日(早期アクセス)
- 価格: 1,500円
- 対応言語: 日本語字幕対応
- ストアURL: https://store.steampowered.com/app/2117430/Purrrifiers_Cleaning_Chaos__Cats__Goofylike_Coop/







