Whacky Mole Studioが2025年11月10日にリリースした新作『ミネラルマッドネス(Mineral Madness)』は、一見すると愛らしいモグラたちが主役のコミカルなアクションゲームだ。しかし、その実態は地下アリーナで繰り広げられる、極めてカオスで慈悲のない資源争奪バトルロイヤルである。
ルールは至ってシンプル。「鉱石を掘り、カートに運び、誰よりも稼ぐ」。たったそれだけのことだが、ライバルたちの妨害工作と飛び交う爆発物が、この単純作業を「狂気(マッドネス)」へと変貌させる。筆者も実際にツルハシを担いで地下へと潜ってみたが、そこはまさに泥沼の戦場だった。
地形も友情も破壊可能な3Dボンバーマン的カオス

本作の最大の魅力は、マップ上のほぼ全てが破壊可能であるという点だ。整然と掘り進めて安全ルートを作るのも良いが、そんな悠長なことをしていると、壁ごと爆破されて鉱石を奪われるのがオチである。
プレイフィールは、往年の『ボンバーマン』を3D空間に拡張し、物理演算とスピード感を足して割ったような感触に近い。狭い坑道で鉢合わせた時の緊張感、そして相手を出し抜いて爆弾を設置し、自分だけグラップリングフックで華麗に脱出した時のアドレナリンは筆舌に尽くしがたい。淡々と鉱石を集める職人プレイに徹しようとしても、画面端からロケットに乗った敵モグラが突っ込んでくるのを見れば、誰だって戦鬼に変貌せざるを得ないだろう。
豊富なガジェットが戦術(と笑い)を加速させる

単に掘るだけではない。本作には多彩なガジェットやパワーアップアイテムが用意されている。ジェットパックで高所から奇襲をかけたり、グラップリングフックでスタイリッシュに移動したりと、操作の自由度は意外に高い。
特に「核爆弾」のような大量破壊兵器を手に入れた時の全能感は異常だ。友人が必死に積み上げた鉱石の山を、ボタン一つで消し炭にする背徳感。これこそがパーティーゲームの醍醐味と言える。もちろん、その直後に自分も別のプレイヤーに吹き飛ばされるわけだが、その理不尽さすらも笑えてくるバランスは見事だ。
ソロよりマルチ!「狂気」はシェアしてこそ輝く

正直に言おう、このゲームは「孤独なモグラ」には少々厳しいかもしれない。Bot戦も用意されているが、やはり真価を発揮するのは生身の人間、できれば気心の知れた友人たちとボイスチャットを繋ぎながら遊ぶ時だ。
最大8人でのオンライン対戦に対応しており、人数が増えれば増えるほど画面内の情報量がパンクし、カオス度は指数関数的に上昇する。「お前、それ俺の鉱石だろ!」「待て、話し合えばわか……うわあああ!」といった阿鼻叫喚が響き渡る中、黙々と勝利を掠め取るプレイがなんと楽しいことか。
時折、カメラワークが狭い場所で暴れることもあるが、それすらも「事故」として楽しめる懐の深さがこのゲームにはある。短時間で決着がつき、リプレイ性も高いため、「もう一回!」が止まらなくなる中毒性を秘めている。
総評:週末の夜を溶かす採掘パーティゲーム

『ミネラルマッドネス』は、複雑なストーリーや重厚な世界観を求めるゲーマーには向かないかもしれない。だが、頭を空っぽにして、本能のままに穴を掘り、ライバルを妨害し、爆発四散する快感を求めるなら、これ以上の選択肢はないだろう。
日本語字幕にも対応しており、言葉の壁を気にせず楽しめるのも嬉しいポイントだ。さあ、今すぐ友人を誘い(あるいは道連れにし)、ツルハシを手に取ろう。地下世界には、富と名声、そして大量の爆薬が待っている。
ゲーム概要
- タイトル: ミネラルマッドネス (Mineral Madness)
- ジャンル: アクション / パーティー / カオスPvP
- 発売日: 2025年11月10日
- 開発/パブリッシャー: Whacky Mole Studio
- 価格: ¥ 880
- プラットフォーム: PC (Steam)
- プレイ人数: 2〜8人 (オンラインPvP対応)
- 日本語対応: インターフェース、字幕対応
- ストアURL: https://store.steampowered.com/app/2204560/_/






