暗く湿った塔に引きこもり、怪しげな儀式で死者を蘇らせる…。そんなネクロマンサーへの憧れ(?)を叶えてくれるインディーゲームが、Alawarから発売中の『Necrosmith』だ。
2026年1月20日まで、50%セールで175円で遊べるぞ!
一見するとピクセルアートの可愛らしいタワーディフェンスだが、その本質はマッドサイエンティスト顔負けの「キメラ製造シミュレーター」にある。ワンコインでお釣りがくる驚きの価格設定ながら、気づけば「あと1回だけ…」と夜ふかししてしまう中毒性を秘めた本作。その危険な魅力を、実際にプレイした視点からレビューしていこう。
禁断の楽しさ、自分だけの「縫合怪獣」作り

本作の最大の醍醐味であり、他のタワーディフェンスと一線を画すのがユニークなユニット作成システムだ。プレイヤーは戦場で回収した「頭」「胴体」「腕」「脚」といった体の部位を自由に組み合わせて、アンデッドの兵士を生み出すことができる。
その組み合わせは実に自由奔放だ。スケルトンの骨組みに筋骨隆々なオークの腕をくっつけたり、ハーピーの翼で空を飛べるようにしたり、果てはロボットのパーツまで登場する。種族によってステータスや攻撃方法が異なるため、「耐久力重視のゾンビタンク」や「移動速度特化のハーピー偵察兵」など、戦略に合わせて自分だけのキメラをデザインできるのがたまらなく楽しい。
序盤は使えるパーツも限られ、ちぐはぐなアンデッドしか作れないかもしれない。しかし、ゲームが進み強力なレアパーツが手に入り始めると、脳汁が出るような最強の組み合わせを探求する「沼」にハマっていく。この試行錯誤のプロセスは、童心に帰ってブロック遊びに熱中する感覚に近い。扱っているのは生々しい死体パーツなのだが、不思議とワクワクしてしまうのだ。
タワーを守れ!自動で動く愛すべき(?)軍団

作成されたアンデッドたちは、基本的にはAIによって自動で行動する。広大なマップを探索して資源を持ち帰ったり、迫りくる敵の群れを迎撃したりと、彼らは彼らなりに一生懸命働いてくれる。プレイヤーは安全なタワーの中からその様子を見守りつつ、戦況に応じて新たなユニットを補充していくのが基本スタイルだ。
ユニークなのは、数ある軍団の中から「1体だけ」直接操作ができる点だ。AI任せでは心許ない重要な局面や、特定の敵拠点を潰したい時など、プレイヤー自らが乗り移って戦場を駆け巡ることができる。
ただし、このAIがなかなかに自由奔放で、時としてプレイヤーをやきもきさせる。タワーが攻撃されているのに遠くへ探索に出かけてしまったり、敵の真っ只中に突っ込んでいったり。この「思い通りにならないもどかしさ」もまた、本作のスパイスと言えるだろう。手のかかる部下ほど可愛い、というやつかもしれない。彼らの特性を理解し、適切なパーツを与えて運用できた時の達成感はひとしおだ。
死んで覚えるローグライクな中毒性

ゲームの目的は、迫りくる敵のウェーブから拠点のタワーを守り抜き、この奇妙な世界から脱出するための鍵を見つけること。難易度はそれなりに歯ごたえがあり、最初のうちはあっけなくタワーを破壊されてしまうだろう。
しかし、本作にはローグライク的な永続アップグレード要素が用意されている。ゲームオーバーになっても、それまでに集めた資源を使って施設を強化し、パーツの生成速度を上げたり、タワーの防衛機能を強化したりと、次回のプレイを有利に進められるようになるのだ。
「次はもっとうまくやれるはず」「新しいアップグレードを試したい」という欲求が、プレイヤーを何度も暗い塔へと引き戻す。350円という手軽さも相まって、ついつい長時間プレイしてしまう危険な時間泥棒ゲームだ。ネクロマンサー業も楽ではないが、この背徳的な楽しさは一度味わうとやめられない。
少し変わったタワーディフェンスを探している人や、自分だけのモンスターを作ってみたい人には、ぜひともおすすめしたい一作だ。

ゲーム概要
- タイトル: Necrosmith
- ジャンル: ネクロマンサーシミュレーター、タワーディフェンス、RTS、ローグライク
- プラットフォーム: PC (Steam)
- 発売日: 2022年7月13日
- 開発・パブリッシャー: Alawar
- 価格: ¥ 350
- 日本語対応: 字幕対応
- ストアリンク: Steamストアページ






