かつて氏族同士が血で血を洗う争いを繰り広げた島。その戦火が止み、静寂が訪れた場所に今、新たな「黄金の波」が押し寄せようとしている。
今回紹介するのは、海賊たちが闊歩する危険な海域で、自分だけの観光リゾートを作り上げるという野心的なシミュレーションゲーム『Resort Island Simulator: Prologue』だ。
まずはその独特な空気感を確認してほしい。
荒くれ者が集う島を「最高のおもてなし」で支配する

本作の目的は至ってシンプルだが、これまでにない刺激に満ちている。プレイヤーは手に入れた広大な島を舞台に、やってくる訪問者たちを満足させ、リゾート帝国を築き上げなければならない。
特筆すべきは、客が「金貨」を手にした海賊たちであるという点だ。平和が訪れたとはいえ、彼らは気性が荒く、時にはプレイヤーの判断力を試すような行動をとることもある。ただ施設を建てるだけでなく、時には自ら狩りをし、資源を調達して島を回していくサバイバル要素が、経営の単調さを見事に打ち消している。
圧倒的な没入感と、荒削りだからこその面白さ

実際に島に降り立ってみると、そのグラフィックの美しさに目を奪われた。Unreal Engineで描かれる南国の風景は、風に揺れる木々や波の表現が秀逸で、ただ島を歩き回るだけでも一種のセラピーのような心地よさがある。
ゲームプレイは非常に多忙だ。客のために寝床を確保し、レストランで提供する料理のために魚を釣り、さらにはインテリアを配置してリゾートの価値を高めていく。この「やることが次から次へと出てくる」感覚が、シミュレーション好きにはたまらない。
本作は「Prologue」として配信されており、誰でも無料でプレイ可能だ。操作感に少しクセがあったり、翻訳が不自然な箇所があったりと、荒削りな部分は散見される。しかし、それすらも「開拓時代の荒々しさ」として楽しめてしまう不思議な魅力がある。死体を片付けるといったブラックな要素も含め、既存の経営シムとは一線を画すオリジナリティを感じさせてくれた。
総評:可能性に満ちたリゾート経営の夜明け

『Resort Island Simulator: Prologue』は、経営、サバイバル、そして冒険が絶妙なバランスで混ざり合った一作だ。インディーゲームらしい尖ったコンセプトが光っており、今後のアップデートでさらに洗練されていくのが楽しみでならない。
何より、自分の手で島が少しずつ賑やかになっていく光景には、理屈抜きの達成感がある。「自分ならもっとうまく経営できる」――そう確信したなら、迷わずこの島へ上陸すべきだ。
ゲーム概要
- タイトル: Resort Island Simulator: Prologue
- 発売日: 2026年3月27日
- 開発元: Tenjin Games
- 料金: 無料
- パブリッシャー: PlayWay S.A.
- ジャンル: リゾート経営シミュレーション / サバイバル
- プラットフォーム: PC (Steam)
- 対応言語: 日本語字幕対応
- ストアリンク: Steamストアページ





