忙しない日常から離れ、画面越しの世界旅行へ出かけてみませんか。2026年4月6日にリリースされた『Hidden around the World』は、まさにそんな気分にぴったりの、優しさと発見に満ちた探索アドベンチャーです。
本作は、好評を博した『Hidden in My Paradise』のクリエイターが手掛ける最新作。東京、パリ、リオ、ベネチアといった実在のロケーションをモデルにした美しい手描きの街を舞台に、散らばった宝物を見つけ出す「隠しオブジェクト」ゲームとなっています。
まずは、その穏やかな空気感をこちらの動画で感じてみてください。
指先で触れる、息づく世界

実際にプレイを始めてまず驚かされるのは、その圧倒的な書き込み量と、愛らしいアニメーションです。アイソメトリック(等角投影図)で描かれた街並みには、風に揺れる花や羽ばたく鳥、そして賑やかに動き回る動物たちがひしめいています。
本作が一般的な「探し物ゲーム」と一線を画しているのは、画面内のほぼすべてのオブジェクトを自由に動かせる点です。「あ、これ怪しいな」と思ったら、建物をどかしたり、茂みをかき分けたり。文字通り「翻弄(ほんろう)」しながら探し出す感覚は、子供の頃に夢中になった絵本『ウォーリーをさがせ!』や『ミッケ!』を、よりインタラクティブにしたようなワクワク感があります。
探索だけではない、クリエイティブな楽しみ

メインの探索以外にも、遊びの幅が広いのが本作の魅力です。
特に面白いのが「スナップショット」の再現。提示された写真と同じように、街のオブジェクトを配置し直してカメラに収めるというパズル要素は、配置の微妙なズレを調整する楽しさがあり、つい時間を忘れて没頭してしまいます。
また、ステージ内で集めたコインやチケットを使い、ガチャやショップでデコレーション用のアイテムを入手できます。これらは「サンドボックスモード」で使用可能で、自分だけのオリジナルの街を作り上げることができるのです。作ったステージを世界中のプレイヤーに共有し、また誰かが作った難関ステージに挑む。このコミュニティとの繋がりが、12のメインステージ以上のボリュームを感じさせてくれます。
緩やかに流れる、至福のひととき

プレイ中、耳に届くのはゆったりとしたサウンドトラック。各都市の雰囲気に合わせたBGMが、探索の疲れを癒やしてくれます。個人的には、エジプト・カイロをイメージしたステージの旋律が特にお気に入りで、探し物をそっちのけでリズムに乗ってしまうこともしばしば。
もちろん、広大なマップから小さなアイテムを探し出すのは、時には根気が必要です。しかし、本作にはペナルティも制限時間もありません。どうしても見つからない時は、ヒント機能を使えば優しく場所を指し示してくれます。
「難しいパズルに頭を悩ませる」のではなく、「美しい世界に埋もれた小さな幸せを見つけ出す」。そんな贅沢な時間の使い方が、このゲームには詰まっています。
総評:カバンに忍ばせておきたい、心のサプリメント

『Hidden around the World』は、その名の通り、世界中に散らばった「居心地の良さ」を集めたような作品です。操作感に若干の慣れが必要な場面や、一部の判定にシビアなところも見受けられますが、それすらも「じっくり取り組む楽しさ」の一部として消化できるほど、全体の完成度は高いと言えます。
一気にクリアするのも良いですが、寝る前の数十分、あるいはコーヒーブレイクのお供に、少しずつ世界を広げていくのがこのゲームの正しい楽しみ方かもしれません。かわいらしい動物たちと、まだ見ぬ景色が、あなたの訪問を待っています。
ゲーム概要
- タイトル:Hidden around the World
- ジャンル:隠しオブジェクトアドベンチャー / パズル
- 開発・販売:Ogre Pixel
- 発売日:2026年4月6日
- 価格:920円
- 対応言語:日本語字幕対応
- プラットフォーム:PC(Steam)
- ストアリンク:Steamページ





