都市の地下深くに、自分だけの犯罪組織を構築し、拡大していく――。そんな背徳感溢れるロマンを詰め込んだ一人称視点シミュレーションゲーム『Dirty Business』の体験版(デモ版)が公開された。
本作は、ソロプレイはもちろん、最大4人での協力プレイ(Co-op)にも対応した、カオスで中毒性の高い裏ビジネス運営シミュレーターだ。地下の寂れた隠れ家から始まり、徐々に巨大な流通網を支配していく本作の魅力とポテンシャルを、実際にプレイしたインプレッションとともにお届けする。
ゼロからイチを創り出す快感!時間を忘れて没頭する中毒的ゲームサイクル

ゲームのスタートは非常に地道だ。プレイヤーは地下の薄暗い隠れ家で、タブレット端末を片手にプランターや土、種、照明器具といった資材を発注することから始める。自らの手でこれらを配置し、怪しげな光の中で植物を育てる。育った植物を収穫し、小袋に分け、段ボールに梱包して顧客の注文通りに出荷する。この一連の作業を経て、資金と名声(Reputation)が手元に転がり込んできたときの達成感はひとしおだ。
特筆すべきは、その絶妙なテンポ感である。資金を稼いでレベルが上がるにつれて、3Dプリンターを使用した銃器の製造や、より高価値な違法薬物の精製など、新しいビジネスモデルが次々とアンロックされていく。最初はただの寂れた地下室だった場所が、徐々に設備投資によってシステマチックな「密造工場」へと変貌を遂げていく過程は、文句なしに面白い!この、何もない空間が自分の手で拡張され、ビジネスが構築されていくワクワク感には、確かな中毒性が詰まっている。
荒削りな操作性もインディーの味?マルチプレイで大爆笑必至のカオスな一面

一方で、現段階の体験版では、システムやUIにインディーゲーム特有の「粗さ」が残っているのも事実だ。
特に物理演算の挙動はかなりピーキーである。空になった段ボール箱が足元に散乱しやすく、キャラクターが少しぶつかっただけで箱が遥か彼方へ吹き飛んでいく様には、思わずプレイ中に突っ込みを入れたくなるほど。また、アイテムの当たり判定(クロスヘア)が非常にシビアで、細かなアイテムを的確に掴んだり、綺麗に並べたりする作業には少々コツが必要だ。
ジョウロの水が補充できず毎回新品を買う必要があったり、アイテムをまとめて運べなかったりと、自動化や労働者を雇うフェーズに至るまでの「手作業」のフェーズは不自由な部分も多い。しかし、これらは裏を返せば、製品版に向けた大きな伸びしろだ。Co-op機能を使って最大4人のフレンドと一緒に遊べば、この不自由さやアイテムが吹き飛ぶカオスな挙動すらも、役割分担の中での笑いどころや盛り上がりポイントに昇華されることは間違いない。
総評:粗削りだが無限の可能性を秘めた裏社会シミュレーターの決定版

『Dirty Business』は、「ゼロから裏社会のビジネスを作り上げる」という魅力的なコンセプトを、見事に形にしているタイトルだ。操作性やUIの不親切さといった体験版ならではの課題はあるものの、それを補って余りあるほどの没入感と、これからの拡張性を秘めている。
今後のアップデートで手作業のストレスが緩和され、自動化設備やスタッフの雇用がよりスムーズに機能するようになれば、間違いなく時間を溶かす名作シミュレーターになるだろう。まずは製品版の発売に向けて、フレンドを誘ってこの地下室の闇ビジネスに足を踏み入れてみてはいかがだろうか。

『Dirty Business』ゲーム概要
- タイトル:Dirty Business
- ジャンル:裏社会ビジネス運営シミュレーション
- 発売日:2026年7月22日
- 開発元:Plan Dirty Games
- パブリッシャー:Plan Dirty Games
- 対応言語:日本語字幕対応
- プレイ人数:1人(オンラインCo-op対応:最大4人)
- ストアページ:https://store.steampowered.com/app/4324480/Dirty_Business/





