食料を貪り食い、巨大化し、時には仲間の体を舌で引っ張り回しながら下水道を突き進む。Panic Stationsが手掛けるマルチプレイ物理アクションゲーム『Frog Sqwad』が2026年6月11日にリリースされた。
最大7人のプレイヤーでカエル隊(Sqwad)を組み、君主「スワンプキング」に捧げる食料を収集する本作。一見すると近年のPVE協力型回収ゲームの流れを汲むタイトルだが、一味も二味も違うのは「カエルならではの物理挙動」と「徹底的なカオス感」だ。
実際のゲームプレイで体験した狂気と爆笑のゲーム性、その魅力を淡々とお届けする。
伸びる舌と物理演算が解き放つ自由度

本作の操作の核となるのが、縦横無尽に伸ばせるベタベタの舌だ。
パイプや壁に舌を引っかけて振り子のように跳躍するスパイダーマンさながらのアクションから、遠くの食料を強引に引き寄せる回収作業まで、あらゆる行動が舌一本で完結する。コントロールには一定の慣れが必要で、最初のうちは狙った場所に届かず明当違いの場所へ飛んでいってしまうことも珍しくない。しかし、その不自由さこそが本作の最大の味わいと言える。
さらに面白いのが、舌はオブジェクトだけでなく「仲間」にもヒットするという点だ。難所に突撃しようとする味方を後ろから引っ張って邪魔したり、谷底に落ちかけた仲間を舌で釣り上げたりといった予想外のアクシデントが頻発する。
意図的な協力はもちろん、些細な手違いから発生するドタバタ劇がプレイ中の笑いを絶え間なく誘ってくる。
食べてデカくなれ!メガガエル化とタマゴ化のリスク&リターン

探索の目的地である下水道には、無数の食料やアイテムが散乱している。これらを貪り食うことでカエルの体は徐々に巨大化していき、最終的には圧巻の存在感を放つ「メガガエル」へと変貌を散げる。
メガガエル状態になれば、その巨体とパワーでステージ上の障害物をなぎ倒し、転がり回りながら強引に突き進むことが可能だ。この豪快なプレイ感は病みつきになる爽快感がある。
一方で、下水道には一筋縄ではいかない奇妙な住人たち(エネミー)や仕掛けが待ち受けている。ダメージを受けて持っていた食料を失うと、カエルは見る影もない小さな「タマゴ」へと縮小してしまう。こうなると自力での戦闘や持ち出しは困難になるため、仲間に助けてもらう必要が生じる。
絶妙な緊張感とゆるい世界観のギャップが、マルチプレイの連帯感をより一層引き立てている。
ボイスチャット連動と育成要素がもたらす高い中毒性

個人的に感銘を受けたのが、位置マイク(近接ボイスチャット)とカエルの口の動きが完璧に連動するシステムだ。
プレイヤーが声を出すと、その音量やニュアンスに合わせて画面上のカエルの口がパクパクと動く。さらにカエルの状態(巨大化時やダメージ時など)によって声質にも変化が加わるため、Discord等の外部VCを使わずゲーム内VCでプレイすることを強く推奨したい。遠くから聞こえる仲間の叫び声や笑い声だけで、一連のプレイが上質なコメディと化す。
日々の食料ノルマを達成して持ち帰ったゴールドは、ショップで新しいガジェットやコスチュームなどの収集要素に回すことができる。次の探索を有利に進めるアイテムを手に入れ、より深層の下水道へと挑むサイクルはシンプルながら非常に堅実な作りだ。スワンプキングの食欲は日ごとに増していくため、緩い見た目に反して適度な歯ごたえも用意されている。
ネットワーク周りの遅延や接続面でやや不安定な挙動を見せる場面や、ソロプレイ時の難易度バランスには調整の余地を残すものの、親しい仲間を集めて遊ぶパーティゲームとしては間違いなく今年屈指の爆発力を秘めた一作だ。カエルになって下水道を飛び回る狂騒を、ぜひ体験してみてほしい。

ゲーム概要
- タイトル: Frog Sqwad
- ジャンル: 物理演算協力アクション / パーティゲーム
- 対応ハード: PC(Steam)
- 発売日: 2026年6月11日
- 開発元: Panic Stations
- パブリッシャー: Panic Stations
- 価格: ¥ 980
- 言語対応: 日本語字幕対応
- プレイ人数: 1~7人(オンラインマルチプレイ対応)
- ストアURL: https://store.steampowered.com/app/3989960/Frog_Sqwad/





