連絡が絶たれた開拓惑星。残された廃墟と無数のログ、そして人間に牙をむく原生生物——。一見するとオーソドックスなSFサバイバルクラフトの構図だが、本作『ExoTrain』を固有の存在たらしめているのは、プレイヤーの足であり、作業場であり、動く砦でもある「巨大な列車」の存在だ。早期アクセスとして走り出した本作のプレイフィールと、その魅力を紐解いていく。
線路の先にある資源を求めて:過酷な未知の惑星を巡るループ

ゲームの基本的なサイクルは、列車を走らせて新たなエリアへと移動し、周囲の探索と資源採掘を行い、拠点を拡張していくというものだ。孤立した惑星で生き残るため、プレイヤーは打ち捨てられた施設を探索し、残された物資を集めながら技術を開放していく。
特にテンションが上がるのは、大規模な鉱脈にドリルを設置して資源を削り出す瞬間だ。しかし、この採掘作業は一筋縄ではいかない。激しい採掘音が合図となり、大量の原生生物が一斉に押し寄せてくる。
ここで活躍するのがタレットをはじめとする各種防衛設備だ。ただ手作業で採掘して持ち帰るだけでなく、採掘ポイントの周囲に陣形を組み、タレットを配置してウェーブを凌ぐ「タワーディフェンス」的な駆け引きが組み込まれており、資源集めの工程に心地よい緊張感をもたらしている。
走る作業場:列車を自分好みの移動要塞へ

本作最大の肝は、やはり列車のカスタマイズにある。最初は質素な車両からスタートするが、ゲームが進むにつれてクラフト台や保管庫、発電設備などを増設し、自分だけの移動基地を組み上げていく楽しさは格別だ。
エリアを探索して収集した資材を列車に持ち帰り、新たなテクノロジーや能力の強化、そして新たな車両の追加へと投資していく循環がしっかりと機能している。次はどの機能を拡張するか、どのようなレイアウトで作業効率を高めるかを考えている時間こそ、この手のゲームにおける最高の醍醐味と言える。
荒削りながらも輝く独自のポテンシャル

現在進行形で開発が進む早期アクセス作品ということもあり、一部のUIの取り回りやアイテム管理の利便性、ソロプレイ時の戦闘バランスなど、まだ洗練の余地を残している部分も散見される。しかし、手に馴染むハックアンドスラッシュ調の戦闘や、スキルツリーによるキャラクターの成長要素、そして何より「列車を拠点に広大な世界を移動する」というテーマ性の強さは間違いなく魅力的だ。
マルチプレイにも対応しており、フレンドと一緒に作業を分担しながら移動要塞を育て上げる体験は、今後さらにコンテンツが拡充されるにつれて化ける可能性を大いに秘めている。SFサバイバルやベースビルディングが好きなら、この走る砦の旅路に注目しておいて損はない。

ゲーム概要
- タイトル: ExoTrain
- ジャンル: SFサバイバル / クラフト / ベースビルディング
- 開発元: Harpoon Games
- パブリッシャー: Harpoon Games
- 発売日: 2026年7月20日
- 価格: 1,700円
- 対応言語: 日本語非対応(英語、ロシア語等に対応)
- ストアリンク: https://store.steampowered.com/app/3992440/ExoTrain/






