第一次世界大戦のリアルな戦場を描き続けてきた「WW1 Game Series」最新作、『Gallipoli』がついに登場した。『Verdun』の泥深い塹壕、『Tannenberg』の凍てつく平原、『Isonzo』の険しいアルプス山岳戦に続き、本作の舞台となるのは灼熱の太陽と砂塵が舞うオスマン戦線。
25対25の最大50人対戦で繰り広げられる過酷な上陸作戦と防衛戦は、ミリタリーファンなら見逃せない仕上がりだ。
砂浜から始まる絶望と熱狂――臨場感抜群の「上陸・前線突破」体験

実際にマッチへ飛び込むと、まず圧倒されるのが戦場の空気感だ。蒸気船リバー・クライド号やアンザック入江の砂浜へ降り立ち、砲弾が飛び交うなか防衛ラインを目指して突き進む緊張感は凄まじい。
本作は一発の銃弾が生死を分けるハードコアなゲームバランス。敵の銃火を掻い潜りながら味方と連携し、塹壕や遮蔽物を伝って拠点を押し上げていく達成感は格別だ。終盤、制限時間が迫るなかで流れる勇壮な軍楽と飛び交う怒号がプレイヤーの焦燥感を煽り、まるで実際の戦場映画のただ中に放り込まれたかのような強烈な没入感を味わえる。
心理状態すら照準に影響する、重厚で泥臭いガンプレイ

銃撃戦の手触りは前作以上に重厚だ。50種類以上用意された当時の銃器は、金属の質感や動作音、装填モーションに至るまで細部まで作り込まれている。
特筆すべきは「制圧射撃」と「パニック」の演出。敵の重機関銃や砲撃に晒されると視界が歪み、キャラクターの手が震えてエイムやリロードすらままならなくなる。この心理的なプレッシャーの再現が絶妙で、ただ撃ち合うだけでなく「敵の頭を押さえつける射撃」が戦術として極めて有効に機能している。しゃがみダッシュなどの細かな挙動追加も、過酷な前線での生存率を高める嬉しい進化点だ。
役割分担が勝利を呼ぶ10種のクラスシステム

本作では士官、重機関銃手、狙撃兵、担架運搬手など、実在した役割に基づく10種類のクラスを選択して出撃する。単独行動での突破はほぼ不可能であり、士官の適切な号令や支援要請、前線でのリスポーン拠点の構築、負傷者の治療といった分隊単位のチームワークが勝敗を大きく左右する。
目前の敵を排除するだけでなく、味方のために弾薬を補給し、拠点を補強する地道な支援プレイもしっかりとスコアに反映されるため、クラスごとの専門性を活かした立ち回りが非常に面白い。
現状の荒削りな部分と今後のアップデートへの期待
リリース直後ということもあり、一部の武器アニメーションの視認性や被弾判定(ヒットレジストレーション)、攻守のバランス面など、調整の余地を感じる部分も散見される。しかし、開発チームが手掛けてきたこれまでのシリーズ同様、今後のアップデートやコミュニティのフィードバックを通じた継続的な改善に十分期待が持てるポテンシャルを秘めている。

本作はこんなプレイヤーにおすすめ
- 史実に基づいた本格的な第一次世界大戦の雰囲気を味わいたい人
- 一撃死の緊張感や、連携が重視されるハードコアFPS(Milsim系)が好きな人
- オスマン帝国や中東戦線という、ゲームでは珍しい歴史的舞台に惹かれる人
- 泥臭いボルトアクションライフルでの銃撃戦や白兵戦を楽しみたい人
ゲーム概要
- タイトル:Gallipoli
- ジャンル:マルチプレイFPS / ミリタリーシミュレーション
- 開発元:BlackMill Games
- パブリッシャー:BlackMill Games
- 発売日:2026年8月20日
- 価格:3,850円(税込)
- 対応言語:日本語字幕対応
- ストアページ:Steamストアリンク







