キングスフィールドの魂を受け継ぐ。仮面が運命を分けるダークファンタジーRPG『Verho – Curse of Faces』プレイ #Verho

キングスフィールドの魂を受け継ぐ。仮面が運命を分けるダークファンタジーRPG『Verho – Curse of Faces』プレイ #Verho

2025年11月10日、ポーランドの開発スタジオKasur Gamesは、CobraTekku Gamesのパブリッシングのもと、新作ダークファンタジーRPG『Verho – Curse of Faces』をPC(Steam)向けにリリースした。価格は1,980円。

本作は、かつて多くのプレイヤーを魅了した『キングスフィールド』シリーズに強くインスパイアされた作品だ。顔を見せることが即「死」に繋がるという「顔の呪い」に覆われた世界「ヤリフ」を舞台に、プレイヤーは呪いの起源を探る旅に出る。最大の特徴は、PlayStation 1時代を彷彿とさせる意図的なレトロローポリゴンビジュアルと、仮面によってプレイスタイルが変化するシステムだ。

今回、我々はこの注目のインディータイトルを先行してプレイする機会を得た。荒涼としたヤリフの地で、我々が体験した「呪い」との戦いの記録をお届けしよう。

荒廃した世界の「空気感」を増幅させるレトロビジュアル

まず目を引くのは、その徹底したPS1風のグラフィックだ。意図的に解像度を落としたテクスチャ、角張ったポリゴンモデル。これは単なる懐古趣味ではない。むしろ、このグラフィックだからこそ、光の届かないダンジョンの不気味さ、先の見えない霧の圧迫感、そして世界を覆う「呪い」の絶望的な空気感が、より色濃くプレイヤーに伝わってくる。

もちろん、操作性やUIは現代のスタンダードに合わせており、快適だ。『キングスフィールド』の精神を受け継ぎつつも、古き良き「不便さ」ではなく、「雰囲気」を巧みに抽出した見事な再構築と言える。

どの「仮面」を選ぶか。それが問題だ

この世界で生き延びるため、そして「個」を識別するために不可欠なのが「仮面」だ。これは本作のクラスシステムそのものであり、それぞれがユニークなアビリティとプレイスタイルを持つ。重厚な鎧と大剣で敵を粉砕する重戦士、手数と回避で翻弄する軽戦士、そして距離を取り呪文で焼き尽くす魔術師。

筆者はロマンを求め、大剣を振り回す重戦士の仮面を選択した。一撃の重さは申し分ない。だが、その分、モーションの隙も大きい。敵の一瞬の硬直を見極め、渾身の一撃を叩き込む。この重みのある駆け引きがたまらない。別の仮面を選べば、まったく異なる攻略ルートや戦闘体験が待っているかと思うと、周回プレイへの意欲が早くも湧_上がってくる。

手探りの探索。だから「発見」がこれほど嬉しい

本作には、親切なミニマップやクエストマーカーは存在しない。あるのは、己の記憶と注意力だけだ。NPCの曖昧なヒントを頼りに、薄暗い回廊を進んでいく。

「ここはいずれ来ることになるだろう」と一度は諦めた場所が、別のルートから繋がっていたり、一見ただの壁に見える場所に隠し通路が潜んでいたりする。そして、その先で強力な武器や貴重なアイテムを発見した時の喜び。これだ。これこそが探索型RPGの醍醐味だろう。思わず「あった!」と声が出た。開発者は、プレイヤーがどこに目を付け、どこで疑念を抱くかを実によく理解している。探索が常に「報酬」という形で報われるため、歩き回ること自体が純粋に楽しい。

必要なのは反射神経より「観察眼」

戦闘は、歯ごたえがある。序盤の敵であっても、油断すれば一瞬で仮面の下の「顔」を晒すことになるだろう。しかし、理不尽な難易度ではない。敵の攻撃には明確な予備動作があり、プレイヤーの武器にはそれぞれ最適な「間合い」がある。

特にボス戦は秀逸だ。単純な殴り合いではまず勝てない。相手の行動パターンを冷静に観察し、回避すべき攻撃と、反撃できる隙を見極める必要がある。特定の行動に対しては、ジャンプや移動で軸をずらすといった「回答」が用意されていることも。力押しが通用しないからこそ、試行錯誤の末に強敵を打ち破った時の達成感は格別だ。

いくつかの「粗さ」

インベントリなどのUIデザインがやや汎用的で、せくのPS1風のビジュアルと少しちぐはぐに感じられる点も、些細ながら気になった。

結論:荒削りだが、確かに光る「本物」の感触

いくつかの粗はあれど、『Verho – Curse of Faces』が持つ核心的な「面白さ」—すなわち、手探りの探索、戦略的な戦闘、そして仮面によるビルドの多様性—は、それらの欠点を補って余りある輝きを放っている。

1,980円という価格を考えれば、コストパフォーマンスは驚異的だ。かつて『キングスフィールド』の闇に心を奪われたプレイヤー、あるいは『Lunacid』や『Dread Delusion』といった近年のレトロ風RPGに魅了されたゲーマーならば、本作は「買い」だと断言できる。

Steamでは4時間近く遊べる長尺のデモ版が公開されており、さらにそのセーブデータは製品版に引き継ぎ可能という、開発陣のイケてる対応も特筆すべき点だ。

この荒涼とした呪われた世界で、あなたはどの仮面を選び、その先に何を見出すのか。その旅は、間違いなくあなたの記憶に残るものとなるだろう。

ゲーム概要

Verho - Curse of Faces

  • 発売日2025年11月10日
  • 開発Kasur Games
  • 販売CobraTekku Games
  • 価格 -40% ¥ 1,980 ¥ 1,188
  • 言語🇯🇵 日本語対応

Verhoは『キングスフィールド』シリーズの伝統に連なるダークRPG。舞台となる「孤立の時代」には、仮面のみが「顔の呪い」から身を守る唯一の術となる。ヤリフの地へ赴き、その呪いの起源を探し出し、その脅威に立ち向かえ。

ゲーム説明

己の顔を見せることが即、死を意味する「顔の呪い」が世界を覆い、人類は終焉の瀬戸際まで追い詰められた。「孤立の時代」が始まって264年。安全の証たる「仮面」が姿を現す。呪いの起源はいまだ謎に包まれ、そして多くの旅人がその秘密を解き明かすべく、源に向けて歩みを進めた。世界を呪いから解き放つか、それともその力を己のためだけに手に入れるか。 その決断はあなた次第。
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Steamユーザーレビュー

非常に好評

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プレイ中人数

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