インディーデベロッパーNeolithic LLCは、紀元前1万年の北米大陸を舞台にしたオープンワールドVRサバイバルアドベンチャー『Neolithic Dawn』のSteam早期アクセス版を、2025年9月5日にリリースした。本作はMeta Questで先行して人気を博しており、PCVRの性能を活かしたグラフィックの強化が施されている。
世代を超えて紡ぐ、過酷なサバイバル

『Neolithic Dawn』の最大の特徴は、「世代交代システム」にある。この世界では、プレイヤーキャラクターの死は終わりを意味しない。数十年の時を経て、プレイヤーは自らの子孫として、再びその地に降り立つことになるのだ。かつての自分が建てた建造物は残り、時には亡骸からアイテムを回収することもできる。世代を超えて、過酷な自然と対峙していく壮大な物語が展開される。
PCVRでさらに美しくなった石器時代の世界

SteamVR版では、スタンドアローンVRの制約から解放され、より緻密で生命力あふれる世界の表現が可能になった。恐ろしいサーベルタイガーや巨大なマンモス、獲物となる鹿といった動物たちは、改善されたテクスチャによってさらにリアルに。描画距離の向上や天候エフェクトの強化も相まって、圧倒的な没入感でプレイヤーを1万年前の世界へと誘う。
生きるための全てを、その手で

この容赦ない荒野で生き抜くためには、飢え、渇き、体温、そしてエネルギーといった要素を常に管理する必要がある。プレイヤーは自らの手で石器を作り出し、武器や道具をクラフトして、狩りや採集を行わなければならない。時には先史時代の獣を手なずけ、強力な仲間とすることも可能だ。また、最大4人のオンライン協力プレイにも対応しており、仲間と共にこの過酷な時代を生き抜くこともできる。
レビュー:荒削りだが、未来に”鼓動”を感じる原始の旅
VRヘッドセットをかぶり、最初に目にしたのは、息をのむほどに広大な自然だった。これは単なるサバイバルゲームではない。人類の夜明けを、その肌で感じるタイムトラベルだ。
本作の魅力は、その徹底した「原始」へのこだわりに尽きる。道具はすべて、石と木を組み合わせ、文字通り自分の手で作り出す。初めて石斧を完成させ、木を打ち付けた時の確かな手応えは、他のゲームでは味わえない原始的な喜びを与えてくれた。マンモスの咆哮が遠くから響き、サーベルタイガーの気配に怯えながら夜を明かす。この緊張感こそ、サバイバルゲームの醍醐味だろう。

そして、この体験を唯一無二のものにしているのが「世代交代」システムだ。一度目の人生で力尽き、数十年後の世界に我が子として降り立った時の感慨は、言葉にできないものがあった。自分が遺した小さなキャンプの跡を見つけた時、確かにここで生きていたのだという、ささやかだが確かな歴史を感じた。これは、新しい。
もちろん、早期アクセスということもあり、全体的に荒削りな部分は否めない。物理演算の挙動が不安定になることや、操作性にクセを感じる場面もあった。しかし、それを差し引いても、このゲームが秘めるポテンシャルの高さは明らかだ。何より、開発チームの情熱が伝わってくる。彼らはプレイヤーの声に真摯に耳を傾け、この世界を最高の体験にしようと奮闘している。
これは、完成されたゲームではないかもしれない。だが、プレイヤーと共に成長していく、生命力に満ちた作品だ。この原始の世界で、あなた自身の物語を紡いでみてはいかがだろうか。きっと、忘れられない旅になるはずだ。
ゲーム概要
- タイトル: Neolithic Dawn
- 発売日 (Steam): 2025年9月5日 (Meta)2025年6月26日 アーリーアクセス
- 開発元: James Bellian
- パブリッシャー: Neolithic LLC
- プラットフォーム: PC (SteamVR), Meta Quest
- 価格: 1,700円
- ストア:




![[PRESS] サバイバルホラー『Total Chaos』VR版がSteam VR向けに発表。既存購入者には無料提供、Meta Quest版も配信へ [PRESS] サバイバルホラー『Total Chaos』VR版がSteam VR向けに発表。既存購入者には無料提供、Meta Quest版も配信へ](https://game-news.tokyo/data/wp-content/uploads/2026/08/image-60-1024x576.png)

