「お金が木になったらいいのに」——誰もが一度は夢見る願望を、そのままゲームにしたような作品が登場した。Tbjbu2が開発する『My Money Grows On Trees』は、その名の通り「お金の木」を育てて農場を拡大していく、インクリメンタル(放置系)・クリッカー農業ゲームだ。ミニマリストなシステムと、オンライン協力プレイに対応した本作の魅力を探る。
シンプルだからこそ止まらない、収穫の快感

ゲームが始まると、プレイヤーは簡素な農場に放り出される。やることは極めてシンプルだ。クリックで作物に水をやり、成長を待ち、実った「お金」を収穫する。ただ、それだけ。
しかし、この単純作業が恐ろしく中毒性が高い。ポコポコという心地よい効果音と共に、緑に輝く札束がプレイヤーに吸い込まれていく。この「収穫の快感」こそが本作の核だ。難しいことを考える必要はない。ただ無心で木を育て、収穫し、得たお金で新しい苗木を買い、農地を広げていく。このループが、日々の疲れを癒やすかのようにプレイヤーを没入させる。

探索とアップグレードがもたらす「成長」の喜び
とはいえ、単調な作業が続くだけではない。農場を広げていくと、フィールド探索の楽しさも見えてくる。各地に隠された宝箱からは、より希少な木の苗木や、農具のアップグレードに必要な素材が手に入るのだ。
最初は徒歩だった移動も、アップグレードを進めればジェットパックで空を飛べるようになる。眼下に広がる自分だけの「金のなる木」農場を眺めながら空を飛ぶのは、なかなかの億万長者気分だ。温室や自動給水システムを建設し、自分の農場が効率化され、発展していく様は、確かな達成感を与えてくれる。
短時間で味わう「億万長者」への道

本作は、数十時間にわたる壮大な物語や複雑な自動化ラインを求めるゲームではない。数時間でゲームの全要素に触れられるほど、コンテンツはコンパクトにまとまっている。
確かに、効率だけを求めるなら序盤の木を大量に植える方が早いかもしれない。だが、そんな合理性だけがゲームの楽しさだろうか。非効率とわかっていても、「ディバイン」や「アンビリーバブル」といった神話級の木が育つのをじっと待つ。それもまた、このゲームの贅沢な楽しみ方だ。

美しい景色と心地よいBGMの中で、ただひたすらにお金(の木)と向き合う。価格も1,200円と手頃であり、「今夜は何も考えずにリラックスしたい」という気分の時に、友人を誘って(協力プレイも可能だ)遊ぶのに最適な一作と言えるだろう。
『My Money Grows On Trees』ゲーム概要
- タイトル: My Money Grows On Trees
- 発売日: 2025年8月21日
- 開発元: Tbjbu2
- パブリッシャー: PlayWay S.A.
- プラットフォーム: PC (Steam)
- 価格: 1,200円
- ストアURL: https://store.steampowered.com/app/3794300/My_Money_Grows_On_Trees/
- 日本語対応: 日本語字幕対応






