2025年10月21日、我々の前にまた一つ、強烈な個性を放つインディーゲームが登場した。その名も『DREAMOUT』。主人公は、なんと”酔っ払ったアルパカ”。
この時点で「普通」を期待してはいけない。超現実的な世界を舞台に、パズルを解き、釣りをし、スイカと戦う。そのすべてが奇妙で、カオスで、そしてどうしようもなく愛おしい。さっそく、この奇妙な夢の世界へダイブしてみた!
理屈が通用しない、だから楽しい世界

本作を起動してすぐに理解する。これは理屈や常識で遊ぶゲームではない、と。目に入るものすべてが奇妙で、どこか歪んでいる。ニンジン男が歩き、酔っ払った蝶々が舞う。このシュールな世界観こそが『DREAMOUT』最大の魅力だ。
公式が「見つけたものは何でも飲み干せ」と謳う通り、この世界では禁止事項などないに等しい。むしろ、常識的な行動こそが”間違い”なのではないかとさえ思えてくる。レビューで「シラフでプレイしたら理解できなかった」という声があるのも頷ける。この世界観に身を任せ、カオスを楽しむことこそが正解なのだろう。
シンプル操作でテンポ良く進む”奇行”

ゲームプレイの核となるのは、40以上用意されたクエストだ。その内容は「岩を爆破しろ」「敵を焼き尽くせ」といったものから、「え、何を言っているんだ?」と二度見するような奇妙なものまで多岐にわたる。
スイカの凶悪犯との戦闘や、ポータルを使ったパズルなど、アクション要素も豊富だが、操作は全体的にシンプルで直感的だ。戦闘で苦戦して先に進めない、といったストレスはほとんどない。この”ゆるさ”が、本作の奇妙な世界観と見事にマッチしており、プレイヤーをダレさせることなく、次々と奇妙な体験へと誘ってくれる。
釣れるのは魚だけじゃない。収集要素という名の”狂気”

この世界では、川で釣れるものも普通ではない。もちろん魚もいるが、それ以上に「なぜこんなものが川底に?」というアイテムが次々と釣り上がる。この予測不可能な釣りは、それだけでも一つのミニゲームとして成立するほどの楽しさがある。
さらにプレイヤーの収集欲を刺激するのが、30種類以上用意された「おかしな帽子」だ。どれもこれもデザインがぶっ飛んでおり、実用性など微塵もない。だが、見つけてしまうと被らずにはいられない魔力がある。お気に入りの帽子を見つけたら、もう他の帽子には目もくれなくなるかもしれない。それほどまでに、この収集要素はプレイヤーの心を掴んでくる。
短い夢だからこそ、記憶に残る

本作のメインストーリーは、寄り道をしなければ数時間で終わるだろう。このボリュームを「短い」と捉えるか、「凝縮されている」と捉えるかは人による。
だが、筆者はこう感じた。この強烈な体験は、短時間だからこそ良いのだと。まるで土曜の夜に見た奇妙な夢のように、鮮烈な記憶だけを残して駆け抜けていく。このテンポの良さこそが、本作の美点だ。
あるプレイヤーが「初めてゲームボーイでゼルダを遊んだ時の感覚に近い」と評していたが、その気持ちはよくわかる。もちろんゲーム性は全く違う。だが、未知の世界を探索し、次に何が起こるかわからない”ワクワク感”は、確かにあの頃感じた冒険の原体験に通じるものがある。
『DREAMOUT』は、万人に勧められるゲームではないかもしれない。しかし、「奇妙」「ワイルド」「バカバカしい」といった言葉に心が躍るなら、この酔っ払いアルパカとの旅は、あなたのゲームライフにおいて忘れられない一夜の夢となるはずだ。
ゲーム概要

- タイトル: DREAMOUT
- 開発元: Game Dynasty
- パブリッシャー: Valkyrie Initiative
- 発売日: 2025年10月21日
- 価格:
- Steam: 1,200円
- Nintendo Switch: 1,490円
- プラットフォーム: PC (Steam), Nintendo Switch
- 日本語対応: インターフェイス・字幕対応
- ストアURL:







