これがVRの喧嘩だ! 物理演算が支配する『Haymaker VR』アーリーアクセスで感じた可能性 #HaymakerVR

これがVRの喧嘩だ! 物理演算が支配する『Haymaker VR』アーリーアクセスで感じた可能性 #HaymakerVR

Console Studiosによる初のVRタイトル『Haymaker』が、Meta Quest向けにアーリーアクセスとしてリリースされた。物理演算ベースのリアルな戦闘を追求したという本作。早速その「無法地帯」に足を踏み入れてみた。

物理が支配する、生々しい戦闘システム

『Haymaker』の核、それは物理演算ドリブンの戦闘システムだ。このゲームに「お行儀の良い殴り合い」は存在しない。あるのは、ルール無用のストリートファイトだ。

敵は単なる「的」ではなく、「アクティブラグドール」としてプレイヤーのあらゆるアクションにダイナミックに反応する。パンチが顎を捉えればよろめき、強く押せば体勢を崩す。この「殴った感」が、他のゲームとは一線を画している。ただのふにゃふにゃ人形ではない、確かな手応えがそこにある。

全身凶器と化す、多彩なアクション

本作のアクションはパンチだけに留まらない。ジェスチャーベースで繰り出すキックは、慣れると驚くほど自然で気持ちがいい。回し蹴りで複数の敵をなぎ倒す様は、さながらアクション映画のワンシーンだ。

もちろん、掴み、投げ、さらには関節技まで繰り出せる。敵の腕を取り、折る。そんなバイオレンスな選択も可能だ。

さらに、周囲のオブジェクトもすべてが凶器となる。転がっているボトル、落ちているハンマー。文字通り「使えるものは何でも使う」精神が求められる。壁やテーブルの角に叩きつければ、それがフィニッシュブローになることもあるだろう。

侮れないAIとリプレイ性を高めるモード

敵となるAIも、ただ殴られるだけではない。彼らもまたプレイヤーの隙を狙い、どの部位を攻撃すれば最大効果が得られるかを考え、的確に反撃してくる。時にはAI同士で連携し、プレイヤーを追い詰める。

現在アーリーアクセス版では、技を磨く「トレーニングジム」、自由に戦闘をカスタマイズできる「サンドボックス」、そしてキャラクターを成長させながら進む「ローグライトモード」が実装されている。特にローグライトモードは挑戦的で、クリアする頃にはVRゴーグルの中が汗だくになるほどの熱中を約束してくれる。

ファーストインプレッション:求めていた「本物」の手応え

正直に言おう。筆者はこれまで数多のVR格闘ゲームをプレイしてきた。既存の傑作ゲームも素晴らしいが、心のどこかで「非武装の、もっと生々しい殴り合い」を求めていたのも事実だ。

『Haymaker』のチュートリアルで最初のパンチを放った瞬間、電気が走った。「これだ」と。

物理演算に基づいた打撃の重み、そしてそれを受け止める敵の生々しい反応。ブロックとカウンターがシームレスに決まった時の快感。スパーリングで培った動きをVR空間で再現できた時の興奮。これらは、まさに筆者がVRに求めていた「本物」の手応えだった。

荒削りな原石、だが光は本物

もちろん、アーリーアクセスである。UI/UXの洗練度や一部のアニメーション、敵AIの挙動など、粗削りな部分は散見される。また、現時点(2025年11月)で日本語には対応していない。だが、心配は無用だ。このゲームで必要なのは小難しい言語ではなく、ただ拳を振るうことだけなのだから。

だが、そんなことは些細な問題だ。このゲームには、それらを霞ませるほどの「核となる面白さ」が確かに存在する。

開発者自身が「機能追加とポリッシュのバランスに苦心している」と語るように、このゲームはまだスタートラインに立ったばかり。プレイヤーのフィードバックこそが、この原石を磨き上げる砥石となる。

総評:VR格闘ゲームの新たなスタンダードへ

『Haymaker』は、間違いなくVR格闘ゲームの新たな地平を切り開く可能性を秘めている。この荒削りだが熱量の高い「喧嘩」に、今後どれだけのコンテンツと洗練が加えられていくのか。

このリアリティと満足感は、VR格闘ゲームの新たなスタンダードになるかもしれない。期待を込めて、この原石の進化を見守りたい。

ゲーム概要

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