「忍者」と「ゾンビ」。エンターテインメント界における二大スターが激突する構図は、もはや様式美と言っても過言ではない。しかし、今回紹介するKDG開発の『Ninja Vs. Zombies 3』は、単なる色物アクションだと侮ってはいけない。
本作は、レトロと3Dが融合した独特なビジュアルの中で、押し寄せるアンデッドの軍勢をなぎ倒していくハック&スラッシュ・サバイバルだ。一見すると大味なバカゲーに見えるかもしれないが、実際に触れてみると、そこにはヒリつくような緊張感と、自身の成長を実感できるローグライトの醍醐味が詰まっていた。今回は、Steamで配信が開始されたばかりの本作を実際にプレイし、その魅力と「攻略の勘所」をお届けする。
忍び寄る死、それを断つ鋼の味

ゲームを開始してすぐに感じるのは、その圧倒的な「斬撃」の手触りだ。プレイヤーが操作する忍者は、刀によるスラッシュと体術(キック)を駆使して戦う。ゾンビたちは容赦なく群れを成して襲ってくるが、こちらの攻撃がヒットした瞬間のエフェクトや、敵がバラバラに吹き飛ぶ挙動は、B級映画のような爽快感がある。
特に感情が高ぶるのは「リベンジモード」発動時だ。コンビネーションレベルが最大に達した時、二刀流となりダメージが倍増するこの瞬間、それまで逃げ回っていた立場が一気に逆転する。「俺が狩る側だ!」と言わんばかりに群れの中へ飛び込み、すべてを無に帰す全能感。これこそが本作の最大の麻薬的要素と言えるだろう。
倒れるたびに強くなる、中毒性の高いローグライト構造

本作は「死んで覚える」タイプのゲームデザインだ。チェックポイントはゲーム全体でわずか2箇所。一度倒れれば、基本的には最初からのやり直しとなる。
「今の時代にシビアすぎないか?」とコントローラーを投げたくなる瞬間もあるが、安心してほしい。死んでもアップグレード状況は引き継がれるのだ。何度も屍を晒し、獲得したポイントで攻撃力やスキルを強化し、前回よりも少しだけ先へ進めた時の達成感。このループが実にニクい作りになっており、気づけば「あと1回だけ」とリトライボタンを押してしまっている自分がいた。
また、敵の配置やボスの攻撃パターンも一筋縄ではいかない。特に素早く動き回る犬型の敵(ヘルハウンド的な存在)には何度も煮え湯を飲まされた。彼らは忍者の足を止めようと執拗に追いかけてくるため、スモークボムによるテレポートや緊急回避のタイミングが生存のカギを握る。単なる連打ゲーではなく、戦略的な立ち回りが求められるのだ。
操作性には愛が必要? プレイ環境への提言

あえて正直に言及しておきたい点がある。それは操作デバイスについてだ。 筆者は当初キーボードでプレイを試みたが、この忍者のポテンシャルを最大限に引き出すには、少々指が追いつかない場面があった。全方位から迫る敵に対処し、繊細な回避を行うには、間違いなくゲームパッドの使用を推奨する。
また、グラフィックやUIにはインディー特有の粗削りな部分も見受けられる。しかし、580円というワンコインに近い価格設定を考えれば、これらは「味」として許容できる範囲だ。むしろ、この荒々しさが「未知のB級傑作を掘り当てた」ようなワクワク感を助長しているとも言える。
日本語非対応ではあるが、ストーリーを読み込むタイプのものではなく、直感的なアクションがメインなのでプレイに支障はない。「Cut(斬る)」「Dodge(避ける)」ができれば問題ないのだ。
Steamリーダーボードで世界中の忍者たちとスコアを競うもよし、ただひたすらにゾンビを切り刻んでストレスを解消するもよし。『Ninja Vs. Zombies 3』は、小奇麗にまとまった優等生なゲームに飽きたゲーマーにこそ、触れてほしい一本だ。
ゲーム概要
- タイトル: Ninja Vs. Zombies 3
- ジャンル: アクション / サバイバル / ローグライト
- 開発 / パブリッシャー: KDG
- プラットフォーム: PC (Steam)
- 発売日: 2025年4月2日
- 価格: 580円
- 日本語対応: なし(英語のみ)
- ストアリンク: Steamストアページへ



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