方眼紙にマッピングをしながら、ドット単位のジャンプに神経をすり減らしたあの時代。もしあなたがそんな古き良き(そして理不尽なまでの)高難易度ゲームに郷愁を感じるなら、『Lumo 2』は間違いなくあなたのための作品です。
2016年に発売され、その愛らしいビジュアルと硬派な難易度で話題を呼んだ『Lumo』の続編が、2025年10月17日に登場しました。開発は前作に引き続きTriple Eh? Ltd。80年代から90年代初頭の英国ゲームシーンへのリスペクトを詰め込んだ本作は、単なる「懐古趣味」では片付けられない、現代的な遊びやすさとクラシックな難しさが同居する意欲作となっています。
「クォータービュー」の美学と、視覚の罠

本作の基本システムは、斜め上から見下ろす「クォータービュー(アイソメトリック)」形式のパズルアクションです。プレイヤーは魔法使いの帽子をかぶった小さなキャラクターを操り、100以上の部屋が連結された広大な迷宮を探索します。
この視点の最大の特徴であり、同時に最大の敵となるのが「距離感の狂い」です。目の前に見えている足場は、本当にそこにあるのか? 実際にジャンプしてみたら、手前に落ちて奈落の底へ……なんてことは日常茶飯事。本作はこの視覚的なトリックを逆手に取り、絶妙な難易度のプラットフォームアクションを構築しています。

操作感は前作から調整され、コントローラーでのプレイは非常に快適になりましたが、それでも精密な操作が求められることに変わりはありません。何度も落下し、何度もトゲに刺さりながら、身体で距離感を覚えていく。その「死んで覚える」プロセスこそが、本作の醍醐味と言えるでしょう。
紙とペンを用意せよ。探索は「手書き」の時代へ

『Lumo 2』には、昨今のゲームのような親切なミニマップやナビゲーション機能はありません。あるのは、謎に満ちた部屋と、隠された通路だけです。
各部屋には収集アイテムである「カセットテープ」や「ゴムのアヒル」が巧妙に隠されています。光る杖を使って隠しブロックを照らし出し、怪しい壁を調べる。もしコンプリートを目指すなら、実際に手元にメモ帳を用意して、自分だけの地図を描くことを強くおすすめします。
「不親切だ」と感じるでしょうか? いえ、これこそが開発者が意図した「冒険」なのです。自分の手でルートを開拓し、隠された秘密を見つけ出した時の達成感は、オートマッピングでは得られない格別なものがあります。AmigaやCommodore 64時代のゲームを彷彿とさせる小ネタも満載で、レトロゲームファンなら思わずニヤリとしてしまうはずです。
パズルボックスのような美しさと多様性

ただ難しいだけではありません。本作のステージ構成は非常に練り込まれています。
単純なジャンプアクションだけでなく、ブロックを押したり、スイッチを切り替えたりといったパズル要素がふんだんに盛り込まれています。さらに、時には視点が切り替わったり、別のゲームジャンルのようなミニゲームが始まったりと、プレイヤーを飽きさせない工夫が随所に凝らされています。
部屋の一つ一つが、まるで精巧なジオラマやおもちゃ箱のように美しく、次へ次へと進みたくなる魅力に溢れています。BGMも素晴らしく、レトロな電子音が探索の没入感を高めてくれます。
総じて、『Lumo 2』は「甘え」を許さない硬派なパズルアクションです。しかし、その根底にあるのはゲームへの深い愛情と、プレイヤーへの信頼です。懐かしくも新しいこの魔法の迷宮に、あなたも迷い込んでみてはいかがでしょうか。
ゲーム概要
- タイトル: Lumo 2
- ジャンル: パズルアクション / アイソメトリック / アドベンチャー
- 開発元: Triple Eh? Ltd
- パブリッシャー: Numskull Games
- 発売日: 2025年10月17日
- 価格: ¥ 2,800
- 対応言語: 日本語字幕対応
- Store URL: https://store.steampowered.com/app/3039260/Lumo_2/







