終末の雨と狂気。スペイン産サイコホラー『Dark Atlas: Infernum』は、脳を焦がすような“オカルト体験”を求めているなら刺さる一作だ #darkatlasinfernum

終末の雨と狂気。スペイン産サイコホラー『Dark Atlas: Infernum』は、脳を焦がすような“オカルト体験”を求めているなら刺さる一作だ #darkatlasinfernum

世界が崩壊していく音を聞いたことがあるだろうか。

『Dark Atlas: Infernum』を起動して数分、私はその「音」と「空気」に完全に飲み込まれてしまった。スペインのインディーデベロッパーNight Council Studioが放つ本作は、単なるビックリ箱のようなホラーゲームではない。じっとりと肌にまとわりつくような不快感と、解読不能な悪夢の中を歩かされるような、極めて文学的でオカルトな一人称視点サバイバルホラーだ。

プレイヤーが演じるのは、古の教団のグランドマスター、ナタリア・アセンシオ。記憶を失い、地下室で目覚めた彼女の前には、次元の裂け目から漏れ出したような異形と、崩壊に瀕した世界が広がっている。実際にプレイして感じた、このゲームが持つ「底知れない引力」について語っていこう。

脳裏に焼き付く「終末」のビジュアルアート

まず驚かされたのは、その圧倒的なビジュアル表現だ。インディー規模のスタジオ開発とは思えないほど、光と影の使い方が洗練されている。 雷鳴が轟くたびに一瞬だけ浮かび上がる不気味な廊下、蝋燭の揺らめき、そして現実が歪んでいくようなエフェクト。これらが「Radiata Saga」という壮大なトランスメディア・プロジェクトに基づいた重厚な世界観を補強している。

廃墟と化した屋敷や病院を探索することになるのだが、そこにあるのは「恐怖」だけではない。ある種の退廃的な「美しさ」すら感じるのだ。ベクシンスキーの絵画や、『Silent Hill』シリーズの裏世界に通じるような、生理的な嫌悪感と美が同居した空間デザインは見事としか言いようがない。ただ歩いているだけで、精神が削られていく感覚を味わえる。

“地図がない”ことが生む、真の孤独

本作のゲームプレイは、探索とパズル、そしてステルスが主軸となる。特筆すべきは「手元に地図がない」という点だ。 最近の親切なゲームに慣れきった私の脳には、これが強烈なスパイス(あるいは劇薬)となった。複雑に入り組んだ回廊で、頼りになるのは壁に貼られた断片的な図面と、自分自身の記憶のみ。

「さっきここを通ったはずだ」という確信が、似たような景色の中で揺らぎ始める。その迷子になった瞬間の心細さこそが、本作が意図した恐怖なのだと思う。そこへ「足音」が近づいてくるのだからたまらない。 敵に対抗する手段はなく、基本は隠れるか逃げるか。クローゼットに身を潜め、隙間から異形の影が通り過ぎるのを待つ時間は、何度やっても心臓に悪い。

オカルトマニアを唸らせるパズルと物語

ナタリアは「クリペオ」と呼ばれる特殊な力を使うことで、通常は見えない隠された痕跡や別次元の道を見ることができる。このギミックを使ったパズルは、難解すぎず、かといって簡単すぎない絶妙なバランスだ。 ただし、ヒントはあからさまには提示されない。散らばるメモ、不穏なラジオ音声、そして環境そのものを観察し、文脈を読み解く力が試される。

ストーリーテリングも非常に断片的だ。すべてが説明されるわけではないが、そこにあるテキストや設定の端々から「クトゥルフ神話」的なコズミックホラーの香りが漂ってくる。考察好きのゲーマーなら、この「分かりそうで分からない」もどかしさに、逆のめり込んでしまうはずだ。

没入感を高める音響と、少しの粗さ

音響設計についても触れておきたい。ヘッドフォン推奨、いや必須だ。雨音、軋む床、そして正体不明の囁き声。環境音が作り出す「圧」が凄まじい。スペイン語の音声も非常に情熱的で、特に敵対者たちの演技が恐怖を煽る。

もちろん、手放しで完璧とは言えない部分もある。例えば、一部のチェイスパートでは敵の挙動が理不尽に感じたり、チェックポイントの間隔に泣かされたりすることもあるだろう。グラフィックがリッチな分、PCスペックによっては最適化不足を感じる場面もあった。 だが、それらの粗さを差し引いても、この独特な世界観に浸れる体験は代えがたいものがある。

『Dark Atlas: Infernum』は、派手なアクションや爽快感を求めるゲームではない。深夜、部屋の明かりを消して、一人でゆっくりと狂気の世界へ沈んでいきたい――そんなストイックなホラーファンにこそ、この地獄への扉を開いてほしい。


ゲーム概要

PlayStation 5

PlayStation 5のゲーム体験を実現するテクノロジーや機能はそのままに、小型化を実現した新モデルのPS5

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Dark Atlas: Infernum

  • 発売日2025年11月13日
  • 開発Night Council Studio
  • 販売Selecta Play
  • 価格 -30% ¥ 1,980 ¥ 1,386
  • 言語🇯🇵 日本語対応

もし地獄が魂の状態であるならば、これらの階段はその門へと導くだろう。Dark Atlas: Infernum は、神秘的な世界の終焉と心理的サバイバルホラー[/b]が交差する、心を揺さぶる一人称視点の物語である。

ゲーム説明

あなたを苦しめ、拷問する声が頭の中で響く。その命令に従い、世界の果てへと進め。*Dark Atlas: Infernum*では、暗闇を受け入れ、自分が誰であるかを思い出し、終末を阻止し、己の悪夢と向き合う一人称ホラー体験を味わうことになる。 古代の神秘的な教団のグランドマスターであるナタリア・アセンシオとして、幽霊の出現と次元の壁の崩壊により、社会は崩壊していく。埃まみれの地下室に閉じ込められ、薬を投与され、ほとんど自分の記憶を失った状態で、あなたは地獄の門を開く可能性のある意志の戦いに挑まなければならない。 • 心理的サバイバルホラー: 物理的現実と精神的現実が交錯する世界を探索し、神秘学の深い知識を持つリーダー、ナタリアとして生き延びる。ただし、彼女は兵士ではない。慎重かつ賢く行動し、生存せよ。 • 没入感あふれる恐怖: 暗い廊下に隠れ、足音を聞き、揺らめく光を見つめ、すべての部屋を分析して安全を確保せよ。 • 重厚なストーリー: 独立した複雑な物語を体験し、書籍やポッドキャストなどを含む広大なトランスメディアプロジェクト Radiata Saga の一部を楽しもう。 • 圧倒的なアート: 精巧に作り込まれたグラフィックと没入感のあるサウンドデザインが、あなたを恐怖へと引き込む。• 誰もが楽しめるアクセシビリティ: 独自の視覚・聴覚アクセシビリティ機能を備え、すべてのプレイヤーが楽しめる体験を提供。
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Steamユーザーレビュー

非常に好評

ポジティブ 85.53% (全 76 件 / 👍 65 件)

ゲーム情報(IGDB)

  • 対応プラットフォーム Series X|S / PC / PS5
  • ジャンルアドベンチャー / インディー
  • テーマホラー
  • プレイモードシングルプレイ
  • 視点一人称

If Hell is a state of the soul, this story is the descent to the inner abyss. Dark Atlas: Infernum is a disturbing first-person story , where the end of the world is combined with psychological terror in a survival horror experience with a strong narrative component.

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