北欧神話の終焉と再生を描く『Ragnar』レビュー。ハデスライクな操作感と独自の重厚さが融合した期待のローグライトアクション #RogueliteRagnar

北欧神話の「ラグナロク」――それは神々の黄昏であり、終末の予言だ。だが、本作『Ragnar』において、その終わりは新たな戦いの始まりに過ぎない。

Fimbulwinter Gamesが送り出す本作は、ユグドラシルの枝を巡り、混沌を引き起こしたロキに立ち向かう見下ろし型のアクションローグライトだ。筆者も早速、この神話世界へと足を踏み入れてみたのだが、結論から言おう。これは単なる「北欧版Hades」という言葉だけでは片付けられない、確かな熱量とポテンシャルを秘めた一作である。

アーリーアクセス開始直後でありながら、すでにコアとなる戦闘の面白さは完成の域に達していると言っていい。2人という少人数の開発チームが作り上げたとは思えないほどの密度と、軽快なアクションの手触りに、気づけば時間を忘れて没頭していた。

美しき九つの世界と、そこに潜む狂気

ゲームを開始してまず目を奪われるのは、その独特なアートスタイルだ。アイソメトリック視点(2.5D)で描かれる世界は、どこか絵画的でありながら、冷たく厳しい北欧の空気を色濃く漂わせている。霧に包まれた森、氷の迷宮、そして溶岩が照らす暗闇。それぞれの世界が持つ「色」と「音」が、プレイヤーを孤独な戦いへと誘う。

BGMもまた秀逸だ。オーケストラと北欧的な打楽器が響き渡り、探索時の静寂とボス戦の激昂のコントラストが素晴らしい。特にボス戦での高揚感は、アクションのテンポと相まって、手に汗握る没入感を生み出している。

「神の祝福」と「武器」で戦局を変えるビルド構築

本作の肝となるのは、やはりローグライトならではのビルド構築だろう。プレイヤーは「レンジャー」「ローグ」「バーバリアン」といったクラスを選択し、ランダムに生成されるダンジョンへと挑む。

戦闘のテンポは非常にスピーディーだ。ダッシュで敵の攻撃を紙一重でかわし、隙を見て強力な一撃を叩き込む。この「ヒット&アウェイ」の駆け引きが非常に気持ちいい。特に敵の体力が低下した際に発動できる「処刑」アクションのようなシステムが爽快で、群がる敵を次々となぎ倒していく無双感も味わえる。

武器の種類も豊富で、剣、斧、槍、弓などが用意されており、それぞれに異なる攻撃モーションと戦略が求められる。そこにトールやフレイヤといったおなじみの神々の祝福(スキル)が組み合わさることで、プレイするたびに全く異なる戦術が生まれるのだ。「今回は遠距離から毒を撒き散らす陰湿なスタイルでいくか」「いや、今回は雷を纏って特攻する脳筋スタイルだ」と、試行錯誤する時間がたまらなく楽しい。

何度でも立ち上がり、強くなる

もちろん、ローグライトなので死は避けられない。序盤は敵の猛攻に為す術なく倒されることも多かった。正直に言えば、最初のボス戦では「これ本当に勝てるのか?」と絶望した瞬間もあった。

だが、拠点に戻れば、集めたリソースを使って永続的な強化が可能だ。ステータスを上げ、新たな武器をアンロックし、知識を蓄えて再挑戦する。この「死んで覚える」プロセスと「確実に強くなっている」実感のバランスが絶妙で、悔しさよりも「もう一回!」という意欲が勝る作りになっている。

まだ旅の途中、だがその輝きは本物

本作は現在アーリーアクセス中であり、現時点ではストーリーのチャプター数など、コンテンツのボリューム面で物足りなさを感じる部分はあるかもしれない。UI周りやコントローラー認識などで多少の荒削りさは残るものの、開発チームはロードマップを公開し、プレイヤーのフィードバックを積極的に取り入れる姿勢を見せている。

何より、この少人数開発ならではの「自分たちが面白いと思うものを詰め込んだ」という情熱が、ゲームの端々から伝わってくるのが好印象だ。『Hades』のような偉大な先人に敬意を払いつつも、独自の北欧神話解釈と手触りの良さで勝負している『Ragnar』。

アクションローグライトが好きで、共にこの世界が進化していく過程を楽しめるゲーマーなら、今すぐユグドラシルの枝へ飛び込む価値は十分にある。ロキの玉座を揺るがすのは、あなたかもしれない。


ゲーム概要

  • タイトル: Ragnar
  • ジャンル: アクションローグライト / RPG
  • 発売日: 2025年11月27日(早期アクセス)
  • 開発元: Fimbulwinter Games
  • パブリッシャー: Fimbulwinter Games
  • 価格: ¥1,700
  • 日本語対応: UI・字幕対応
  • ストアURL: https://store.steampowered.com/app/3309140/Ragnar/

Ragnar

  • 発売日2026年9月13日
  • 開発Fimbulwinter Games
  • 販売Fimbulwinter Games
  • 価格¥ 1,700
  • 言語🇯🇵 日本語対応

北欧神話に着想を得たこの壮大なローグライクダンジョンクローラーで、神の力を使いロキに挑み、ユグドラシルの枝を通じて九つの世界の秘密を解き明かしてください。さらに強くなり、神々の伝説の武器でラグナロクの運命を変えましょう。

ゲーム説明

ユグドラシルの枝から広がる九つの世界を巡る旅に出よう。壮大な世界から暗黒の深淵まで、各世界は独自の雰囲気、危険、そして特性に満ちている。巨人と戦い、氷の迷宮を生き抜き、魔法の森を浄化しよう。それぞれの世界は独自のリズムで流れている。旅に出るたびに、新たな道を切り開こう。謎に満ちたダンジョンを探索し、近道を使い、自分だけのルートをカスタマイズ。難易度はあなた次第。簡単な道を選ぶか、それとも高まる挑戦と報酬を追い求めてロキに立ち向かうか?永続的な強化と動的な進行システムにより、挑戦のたびにあなたは強くなっていく。トール、フレイヤ、ヘイムダル、エイトリなど、おなじみのキャラクターたちと深い絆を築きながら、闇に包まれた伝説の敵に立ち向かおう。各キャラクターとの交流があなたの物語を形作り、仲間の支援と敵の怒りが交差する壮大なサーガの中心にあなたを導く。武器、スキル、そして神々の祝福を手に入れて、力を高めよう。テュールの「正義の槍」やフレイヤの「幻影の奇襲」などの力を組み合わせて、自分だけの戦闘スタイルを築こう。ユニークなコンビネーションを作り出し、あらゆる戦いをより強力に乗り越えよう。ラグナロクでロキが引き起こした混沌に立ち向かい、彼の玉座を打ち倒して、北欧神話で最も暗い時代に輝く光となろう。
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Steamユーザーレビュー

非常に好評

ポジティブ 84.62% (全 104 件 / 👍 88 件)

ゲーム情報(IGDB)

  • 対応プラットフォーム PC
  • ジャンルインディー
  • プレイモードシングルプレイ

Inspired by old NES games, Ragnar is a 2D run-and-gun action platformer that will be difficulty and fair. We would like to bring back the classic and retro feel to modern platforms and a new generation of gamers.

プレイ中人数

現在 1 人がプレイ中

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最大: 26人 / 直近21回分

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