宇宙船が墜落し、酸素すら満足に吸えない見知らぬ惑星に一人取り残される。そこから始まる脱出と再生の物語——それが本作『AstroPlanet』だ。470円という低価格ながら、リソース管理・拠点建設・テラフォーミングをひとまとめにした、なかなか骨のあるサバイバルサンドボックスに仕上がっている。
ゲームの基本的な流れ

ゲームは墜落した宇宙船を拠点として始まる。船内では酸素・水・体力が回復でき、スキルのアップグレードも可能だ。船外に出た瞬間、視点はトップダウン視点に切り替わり、酸素・食料・水といった生命維持ゲージが徐々に減り始める。この「拠点に戻りながらリソースを稼ぐ」サイクルが本作のコアであり、慣れるまでは少々シビアに感じるかもしれない。
拠点周辺には6種類のクリスタルが湧き続け、これが建設・装備強化の主要素材となる。最初にやるべきはバックパックの容量アップだ。1回の採取量が増えれば、進行がぐっとスムーズになる。その後、自動収集ドローンを導入すれば、プレイヤーは建設・テラフォーミングに集中できるようになる。
テラフォーミングの快感

正直に言う。バイオラボを建てて、初めて惑星に木が生え始めたあの瞬間は、妙に感動した。
風力発電機・放射線吸収装置・ポンプといった施設を段階的に建てていき、大気を整えて緑を育てる流れは、シンプルながらも達成感がある。建物を増やすごとに惑星が少しずつ変わっていく様子は、本作最大の魅力だろう。惑星の規模はコンパクトながら、「自分の手で世界を作り上げた」という感覚はしっかり味わえる。
戦闘と敵の存在

惑星には地中から湧くワームや空を飛ぶハチのような敵が出現する。基本的には小規模で対処しやすいが、ワームトラップを複数設置してウェーブを誘発すると、ちょっとしたシューターゲームに化ける。ターレット(タレット砲台)を建設すれば自動迎撃もこなしてくれるため、徐々に防衛ラインを整えていく楽しさも存在する。戦闘をメインに据えたゲームではないが、サンドボックスのアクセントとして機能している。
気になる点も正直に

開発中のタイトルである点は、プレイして実感する。チュートリアルはほぼ存在せず、建物の回転方法(右クリック+マウスホイール)や、設置物の管理(Altキーでマネジメントモード切替)といった基本操作すら説明がない。カメラ操作もやや独特で、慣れが必要だ。
日本語には現時点で対応しておらず、英語とロシア語のみとなっている。日本語テキストを求めるプレイヤーには痛いところだが、操作は覚えてしまえば直感的なので、致命的というほどではない。
ボリューム面では、一周のサイクルをこなせば数時間で主要コンテンツに触れられる。濃密な長編RPGを求めると肩透かしを食らうが、470円という価格帯を踏まえれば納得感のある内容だ。開発チームは発売直後からフィードバックを反映した更新を続けており、今後の成長に期待が持てる。
まとめ

『AstroPlanet』は、派手さよりも「静かな達成感」を楽しむゲームだ。リソースを集めて施設を増やし、少しずつ星を緑に染めていく——その繰り返しがクセになる。PlanetCrafterやAstroneerにインスパイアされた作風を感じつつも、コンパクトにまとめた独自の体験を提供している。仕事終わりにゆったり遊ぶには十分な一本だ。チュートリアルや日本語対応が整えばさらに広い層に届く可能性を持っており、今後のアップデートが楽しみなタイトルである。
ゲーム概要
- タイトル: AstroPlanet
- 開発・パブリッシャー: VIVA
- 発売日: 2025年8月5日
- 価格: ¥470
- ジャンル: サバイバル・サンドボックス・テラフォーミング
- プラットフォーム: PC(Steam)
- 日本語対応: なし(英語・ロシア語対応)
- 公式ハッシュタグ: #astroplanet
- Steamストアページ: https://store.steampowered.com/app/3664250/AstroPlanet/






