砂漠の真ん中、地平線の先まで続く一本道。そこにポツンと佇む「料金所」が、あなたの新しい職場だ。
最初は「ただゲートを開けて、小銭を受け取るだけの簡単な仕事」だと思っていた。だが、その認識は初日にして打ち砕かれる。怪しげなパスポートを持ち込むドライバー、空飛ぶ円盤による「不法車両の強制排除」、そしてキャンピングカーで密造する謎のカクテル。
2026年4月27日にリリースされた『Toll Booth Simulator』は、一見すると地味な作業シミュレーターだが、その実態は複数のジャンルが闇鍋のように混ざり合った、中毒性の高い「カオス・マネジメント」だったのである。
退屈なルーチンを破壊する「異常事態」の連続

ゲームの基本は、料金所にやってくる車の対応だ。書類をチェックし、ルールに従って通行の可否を判断する。これだけなら、かの名作『Papers, Please』のような緊張感を想像するだろう。
しかし、本作の独自性はそこから先の「飛躍」にある。
書類不備で通行を拒否した瞬間、空からUFOが飛来して車を連れ去ったり、逆上したドライバーが車を捨てて襲いかかってきたりするのは日常茶飯事。挙句の果てには、その「残された何か」を処分して報酬を得るという、ブラックすぎる経済圏が確立されているのだ。
料金所の裏庭で育つ「突然変異」と禁断のレシピ

このゲームの本当の恐ろしさ(と面白さ)は、業務時間外の過ごし方に隠されている。
あなたは料金所の裏で、この世のものとは思えない「エキゾチックな種」を植えることになる。トラクターで水をやり、収穫した突然変異の果実をキャンピングカーへと持ち込む。そこで作るのは、喉を潤すための飲み物ではない。飲んだ者に予測不能な影響を与える「カクテル(モクテル)」だ。
これを通行人に売りつけることで、莫大な借金を返済していくのだが、この「副業」がいつの間にか本業を食いつぶすほどのボリュームになっていく。農業、ミクソロジー、果ては近隣への空き巣まで……。「生き延びて、借金を返す」という目的のためなら手段を選ばない自由度が、プレイヤーを辞め時を失う泥沼へと引きずり込む。

荒削りながらも、作り手の熱量が伝わるプレイ感
正直に言えば、挙動が少し「お茶目」な部分もある。トラクターの運転感覚は独特だし、UIに不便さを感じる場面もゼロではない。だが、それを補って余りあるのが、凄まじいスピードで繰り返されるアップデートと、開発者のサービス精神だ。
コミュニティの要望が翌日には実装されていたり、不具合が即座に修正されたりする様子は、まさに個人開発ならではのライブ感がある。プレイヤーが「これ、 co-op(協力プレイ)があったら絶対面白いよね」と囁けば、いつの間にかロードマップに期待してしまうような、そんな「成長するゲーム」としての魅力に溢れている。
淡々とした料金所業務に飽きたなら、この砂漠の狂気に身を投じてみてはどうだろうか。気づけばあなたも、UFOを待ちながら謎のドリンクをシェイクしているはずだ。

ゲーム概要
- タイトル: Toll Booth Simulator | 料金所シミュレーター
- ジャンル: シミュレーション / 経営 / サバイバル
- 発売日: 2026年4月27日
- 価格: ¥ 1,499
- 開発元: SifDev
- パブリッシャー: Ultimate Publishing , Ultimate Games S.A. , PlayWay S.A.
- 対応言語: 日本語字幕対応
- 主な特徴:
- ゲート管理: 書類チェックや料金徴収を行う検問業務。
- 奇妙な農業: 砂漠で突然変異した作物を栽培・収穫。
- カクテル製造: 収穫物から特殊効果を持つドリンクを密造し販売。
- 探索と略奪: リスクを冒して他人の家に忍び込み、貴重品を収集。
- 借金返済システム: 莫大な負債をあらゆる手段で完済するプロセス。
- ストアリンク: Steam:Toll Booth Simulator






