普段は何気なく行っている「アクセルを踏む」「ハンドルを回す」「ブレーキをかける」という車の運転。もし、この操作が一人ひとつずつバラバラに割り振られたとしたら、一体どうなるだろうか。そんな突飛なアイデアを形にした、最大8人プレイ対応の協力型ドライブアクションゲーム『Drive Together』が登場した。
本作は、1台の車両に備えられた各機能をプレイヤーたちが分担して操作し、一筋縄ではいかないギミック満載のコースを走破していくタイトルだ。
息が合わなければ即コースアウトの緊張感

実際にフレンドを誘ってマルチプレイに飛び込んでみたが、ゲームを開始した直後から、ボイスチャットは文字通りの大絶叫に包まれた。「右に曲がって!」「いや後退時はハンドルが逆だって!」「誰かブレーキ踏んで!」と、たった一つのコーナーを曲がるだけで、凄まじいまでのエネルギーを消費する。
操作自体は非常にシンプル。しかし「自分がハンドルを切るタイミング」と「相方がアクセルを踏み込むタイミング」が完璧に同期しなければ、車はただの鉄の塊と化し、狭い橋や急カーブから容赦なく空中へと放り出されてしまう。
この絶妙なもどかしさと、物理エンジンがもたらす予測不可能な挙動が合わさり、一度ミスが発生すると笑いのスパイラルが止まらなくなる。失敗を笑い飛ばせる最高の仲間とプレイすれば、これ以上ない「バカゲー」として極上の時間を過ごせるだろう。
荒削りながらも強烈なポテンシャルを感じるコース設計

本作には、テクニカルなセクションが連続する都市ステージなど、ロケーションごとに異なる雰囲気を楽しめるマップが用意されている。それぞれのステージで流れるBGMのセンスも良く、プレイの没入感をしっかりと高めてくれている印象だ。
一方で、物理挙動のクセがかなり強く、車両が停止しているはずなのにずるずるとスライドしてしまったり、特定の回転ギミックやファンによる風圧エリアで、予期せぬ方向へ超高速で吹き飛ばされるといったインディーゲーム特有の「粗さ」も見受けられる。また、現時点では全体のボリュームがコンパクトにまとまっているため、今後のアップデートによるコース追加や挙動のブラッシュアップには大いに期待したいところだ。
しかし、ワンコイン+α(700円)という非常に手頃な価格帯を考えれば、週末に友人たちと集まってワイワイと消費するコンテンツとして、そのコストパフォーマンスは極めて高い。
コミュニケーションの限界に挑む楽しさ

ソロで己の限界に挑むモードも用意されているが、本作の真価はやはりマルチプレイにある。お互いの意図がカチッと噛み合い、難所を綺麗に突破できた瞬間の脳汁が出るような達成感は、他のレースゲームでは味わえない独自の魅力だ。
スマートな連携でスタイリッシュに駆け抜けるか、あるいは完全なカオスに身を委ねて爆笑するか。ギスギスすらもエンターテインメントに変えられる、強烈なフックを持った一本である。
ゲーム概要
- タイトル: Drive Together
- 発売日: 2026年5月15日
- 開発元: Otakumi Games
- パブリッシャー: TARK Future Heroes
- 価格: 700円
- ジャンル: 協力型ドライブアクション / パーティーゲーム
- プレイ人数: 1〜8人(パルクールモード: 1〜4人 / レースモード: 最大8人)
- 対応言語: 日本語対応
- ストアページ: Steamストアリンク







