美しく幻想的な世界を舞台にした新作モンスター収集RPG『LumenTale: Memories of Trey(ルーメンテール:追憶の軌跡)』が、ついにPC(Steam)およびNintendo Switch向けにリリースされた。本作は、かつて数々の名作インディーゲームを世に送り出してきたTeam17と、イタリアの新鋭デベロッパーBeehive Studiosがタッグを組んで開発したタイトルだ。太古のエネルギーが流れる世界で、失われた記憶を追い求める主人公「トレイ」の旅が、今ここで幕を開ける。
まずは、公開されている美麗なローンチトレーラーで、その圧倒的な世界観を確認してほしい。
懐かしさと新しさが融合する「タリア」の旅路

物語の舞台は、かつて黄金時代を誇った帝国「タリア」。王位継承戦争によって南北に二分された世界で、プレイヤーは記憶を失った少年トレイとなり、自身のルーツを探す旅に出ることになる。
世界を探索し始めてまず目を奪われるのは、息をのむほど精緻に描き込まれたピクセルアートだ。どこか懐かしい王道RPGの雰囲気を漂わせつつも、現代的なライティングやエフェクトが見事に融合しており、多様な文化を持つ街や、緑豊かなエリアを歩き回るだけで確かな冒険の息吹を感じることができる。
感情を支配する「アニモン」と深みのある4v4バトル

本作の核となるのが、世界を流れるエネルギー「アニビス」から構成される不思議な生き物「アニモン」たちだ。彼らは人間の魂と交感し、感情に影響を与える力を持っている。プレイヤーは「ホロケン」と呼ばれるヨーヨー型のデバイスを使い、野生のアニモンを捕獲して仲間に加えていく。
実際にフィールドを駆け回り、戦闘に身を投じてみると、本作が持つ「独自の戦闘システム」の奥深さに驚かされる。バトルは1vs1の緊密なデュエルから、最大4vs4という大スケールの集団戦まで展開。アニモンはそれぞれ5つの「感情属性」に分類されており、戦闘中に相手をスキャンして弱点を見極める戦略性が求められる。
例えば、静謐さを表す属性を持つアニモンでクリティカル率を底上げしたり、恐怖を植え付ける属性で相手を一撃でねじ伏せるようなコンボを組み立てたりと、プレイヤーのひらめき次第で戦況がダイナミックに変化する。この戦闘の歯ごたえは、従来のモンスター育成ゲームの枠組みを大きく超えた仕上がりだ。
さらに、レベルアップ時に技のモーションが細かく変化するなど、細部へのこだわりには並々ならぬ開発陣の執念が伺える。
冒険の合間に癒やしを与える「アニスペース」

戦いに疲れたら、現実とは切り離された独自の空間「アニスペース」へいつでもアクセスできる。ここでは、控えのアニモンたちを訓練できるだけでなく、家具をクラフトしたり商人から購入したりして、自分だけの秘密基地を作り上げることが可能だ。
この空間でアニモンたちと過ごす時間は、単なるおまけ要素ではない。アニモンとの絆を深めることで、実際のバトルにおける連携やパフォーマンスが向上するため、育成とハウジングが密接にリンクした非常に満足度の高いシステムとなっている。
荒削りながらも、ジャンルへの愛が詰まった意欲作

熱いバトルやアニモンの秀逸なデザイン、そして世界観の構築に関しては文句なしにトップクラスと言える出来栄えだ。フィールドを歩いているだけで魅力的な新アニモンに出会える高揚感は、まさにこのジャンルの醍醐味そのものである。
一方で、現状のビルドにおいては、特定のエリアやメニュー画面での遷移時に進行不能になる不具合や、一部ローカライズの表現、ロード時間の長さなど、最適化不足と思われる場面に直面することもある。これらは今後のアップデートによる迅速な修正が待たれるところだ。
しかし、それを差し引いても、本作が持つポテンシャルとインディーゲーム特有の「熱量」は本物だ。開発陣のユーザーに対するアナウンスも早く、コミュニティとの対話を重視している姿勢には好感が持てる。モンスター収集RPGというジャンルに新たな風を吹き込む一作として、ファンであれば触れておいて損はない。
ゲーム概要
- タイトル:LumenTale: Memories of Trey
- 発売日:2026年5月27日
- 価格:¥ 3,000
- ジャンル:モンスター収集RPG
- 開発元:Beehive Studios
- パブリッシャー:Team17
- 対応プラットフォーム:PC (Steam), Nintendo Switch(次世代機への後方互換性あり)
- 言語対応:日本語字幕対応
- ストアページURL:https://store.steampowered.com/app/2261430/LumenTale_Memories_of_Trey/






