近年、多くのシューターが競技性やリアルさを追求し、少々肩が凝るような作品が増えている。そんなトレンドの渦中に、純粋な「楽しさ」と「カジュアルな熱狂」を引っ提げて飛び込んできたのが、2026年4月14日にリリースされた三人称視点チームシューター『Last Flag』だ。
かつて数々の名作FPSで時間を忘れて貪り狂ったあの「キャプチャー・ザ・フラッグ(CTF)」をベースに、現代的なヒーローシューターの要素を融合させた本作。どこか懐かしくも新しい、その魅力に迫る。
開幕60秒の心理戦と、怒涛の強奪バトル

本作のルールは明快かつ非常にユニークだ。試合が始まると、まず「自チームの旗をマップ上のどこに隠すか」を決める60秒間の猶予が与えられる。
この隠し場所の選定からすでに勝負は始まっている。曲がりくねった洞窟の奥深くか、あるいはあえて見つかりやすい開けた場所の罠の真ん中か。この自由度の高さがたまらなく面白い。
そして制限時間がゼロになれば、いよいよショータイムの幕開けだ。敵の旗を捜索しながら、同時に自チームの旗を守り、かつレーダータワーを制圧して敵の旗の居場所をあぶり出す。このマルチタスクがもたらす戦場のカオス感は、プレイしていて思わず大声を上げてしまうほどの熱量がある。
個性豊かなコンテスタントと戦略のシナジー

プレイヤーが操作する「コンテスタント」たちは、誰もが強力な火力と固有のアビリティを所持している。
重火器で道を切り開く者、高い機動力で敵を翻弄する者、近接格闘でねじ伏せる者など、それぞれの強みが明確だ。仲間とアビリティを組み合わせ、敵の裏をかいて制圧した瞬間の爽快感は格別。試合中に獲得したキャッシュを使ってその場でアップグレードを購入していくシステムもあり、一試合の中で常に状況が変化していく飽きさせない工夫が光る。
特筆すべきは、敵の旗を奪取した瞬間から走る緊張感だ。旗を持っている間は特殊なパワーが使えなくなるため、一気に無防備な状態となる。背後から迫るバズーカの爆風やアビリティの嵐を、仲間の必死のカバーを受けながら潜り抜け、自陣へと持ち帰る。このラストスパートのヒリヒリしたゲーム展開は、本作ならではのハイライトと言えるだろう。
どこか懐かしく、そして何より「誠実」なゲーム性

グラフィックや世界観は、どこかレトロでカートゥーン調のポップな魅力を放っており、ビジュアルを見ているだけでも楽しい。森の峡谷、雪山、古代寺院など、用意された戦場はどれも美しく作り込まれている。
そして、今の時代において強烈な個性を放っているのが、その運営姿勢だ。本作にはいわゆる「バトルパス」や「ゲーム内マイクロトランザクション(微課金要素)」が一切存在しない。すべてのコスメティック要素はゲームをプレイし、レベルを上げることで獲得できる。この仕様はプレイヤーに対して非常に誠実であり、純粋にゲームを楽しんでほしいという開発陣の熱いソウルが伝わってくる。
現状、マッチングの環境や一部のキャラクターバランス、パフォーマンスの最適化において、これからのアップデートに期待したい部分もある。しかし、フレンドと一緒にボイスチャットを繋ぎながらワイワイと遊ぶカジュアルなマルチプレイシューターとして、本作が持つポテンシャルと「純粋な楽しさ」は間違いなく本物だ。この熱いゲームショーの熱気に、ぜひ一度飛び込んでみてほしい。
ゲーム概要
- タイトル:Last Flag
- 開発元:Night Street Games
- パブリッシャー:Night Street Games
- 発売日:2026年4月14日
- 価格:1,599円
- 言語対応:日本語字幕対応
- プラットフォーム:PC(Steam)
- ストアリンク:Steamストアページ





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