美少女キャラクターたちによる華やかなビジュアルと、奥深い戦略性が融合したカードバトルRPG『限界凸騎 モンスターモンピース(Monster Monpiece)』。本作は、チェスやタクティクスゲームのような盤面での駆け引きと、本格的なデッキビルディングが手軽に楽しめる、今なお色褪せない隠れた名作だ。
現在、PC(Steam)版も配信されているが、残念ながら日本国内のストアからは購入できない、いわゆる「お国ブロック」状態となっている。しかし、本作の本家本元はPlayStation Vita。あの独特のタッチ操作を100%活かした体験を味わうなら、今こそVita版を引っ張り出してプレイするのがベストだ。(もしかしたら将来Steamのおま国解除があるかもしれない。。。)
3×7の盤面が戦場に変わる、手に汗握るラインバトル

一見するとシンプルな美少女ファンシーゲームのように思えるかもしれないが、その戦闘システムは極めて硬派で熱い。
プレイヤーは3×7のグリッド(格子状の盤面)を舞台に、敌の拠点を撃破するためにカードを配置していく。召喚されたユニットは自動で前進し、敵と接触すると自動で戦闘が勃発。見事に最奥の敵陣へ到達すれば相手のライフを削ることができる、いわば「タワーディフェンス」と「カードゲーム」が融合したシステムだ。
ユニットの役割は大きく分けて4種類。
- 近接(剣):高いHPと攻撃力を持ち、最前線で壁となる頼れる存在。
- 遠距離(弓):後方から安全に火力を出せるが、接近されると脆い。
- 回復(杖):傷ついた味方を維持するための戦線維持の要。
- 補助(書):味方の攻撃力を底上げし、一発逆転の火力を生み出す。
これらをどのタイミングで、どのラインに配置するかが勝敗を大きく左右する。さらに、同色のカードを連続してプレイすることで強力な全体バフが発動したり、同種族のカードを重ねることで「融合」し、ステータスやスキルが飛躍的に上昇するシステムも搭載。このコンボが決まった瞬間の爽快感は格別で、脳汁が溢れ出るような快感を味わえる。
独自の育成システムがもたらす戦略性

本作の大きな特徴であり、プレイヤーを熱中させるのがカードの「進化・強化」システムだ。
戦闘で得たポイントを使い、カードに描かれた美少女たちと「こする・触れ合う」という、当時のVitaのタッチスクリーンをフルに活かしたミニゲームをクリアすることで、カードが段階的にパワーアップしていく。進化するごとにイラストがより華やかに、自由奔放(爆衣)に変化していく様は、視覚的にも非常にモチベーションを高めてくれる。
しかし、ここが本作のニクいところ。ただ一筋縄ではいかない。 カードを進化させると、確かに攻撃力などのステータスが上昇したり強力なスキルを覚えたりするが、同時に「召喚コスト(マナ)」が増加したり、HPが減少したりといったデメリットが生じる場合があるのだ。
「強力だが終盤しか出せない大金持ちカード」にするか、「ステータスはそこそこだが1ターン目から手軽に出せる万能カード」のまま残すか。このデッキバランスを模索する育成のジレンマこそが、カードゲームとしての深みをさらに引き立てている。
じっくりと構築に向き合える、極上のシングルプレイ体験

ゲームが進むと、敵のAIも強力なマナ加速などを駆使して容赦なくプレイヤーを追い詰めてくる。序盤はあえて相手を引きつけ、マナを溜めてから一気に同色コンボでカウンターを決めるなど、プレイヤー側の「戦術の閃き」で圧倒的なパワーを覆したときの達成感はたまらない。
美しい美少女たちの立絵に癒やされつつ、中身はガッツリと頭脳戦を楽しみたいというプレイヤーには、間違いなく至福の時間を届けてくれる一作だ。日本ストアからアクセスできないPC版を指をくわえて眺めるより、Vita版を手に入れて、あの「こする」独自の操作感を直に体験してみてほしい。

ゲーム概要
- タイトル:限界凸騎 モンスターモンピース(Monster Monpiece)
- ジャンル:美少女戦略カードバトルRPG
- 開発元 / パブリッシャー:COMPILE HEART / IDEA FACTORY
- 対応言語:日本語フル対応
- プレイ人数:1人
- プラットフォーム:PlayStation Vita / PC(Steam ※日本から購入不可)
- ストアリンク(Vita版):限界凸騎 モンスターモンピース
- ストアリンク(Steam版):Steamストアページ






