ステルスゲームファンなら誰もが一度は耳にしたことがある伝説的名作の系譜を受け継ぐ、新たなステルスアクションが誕生した。近代テクノロジーと魔法が交錯する独特の世界観のなかで、プレイヤーは一介の「新人泥棒」となり、厳重に警備された歴史的建造物へ潜入して大胆不敵な強奪作戦に挑むことになる。
本作はソロプレイはもちろん、オンラインでの2人協力プレイにも対応。互いに声を掛け合いながら影から影へと潜み、お宝を文字通り「かすめ取る」スリルは、このジャンルのファンにはたまらない魅力に満ちている。
光と影が織りなす圧倒的なビジュアルと濃密な世界観

ゲームを始めてまず目を奪われるのが、1910年代の歴史改変されたスコットランドをモチーフにしたという、退廃的でありながらどこか美しい都市の空気感だ。最新のアートディレクションが光るビジュアルは非常に見応えがあり、ただ闇に紛れて佇んでいるだけでも、その世界観にどっぷりと浸ることができる。
探索を進めるなかで耳にするキャラクターのボイスワークも実にクオリティが高く、作戦中の緊張感をいや増してくれる。さらに、プレイヤーが手にするマップがメニュー画面ではなく「物理的なオブジェクト」として手元に表示される仕様など、没入感を高めるための細やかなこだわりが随所に散りばめられている点も見逃せない。
機転とガジェットで難局を切り抜けるステルスの醍醐味

実際の潜入作戦では、まさに手に汗握るスリリングな体験が待っている。警備兵たちの巡回ルートをじっくりと観察し、物陰や茂みに身を隠しながら、じりじりと目的地へ近づいていくあの独特の緊張感。もし見つかりそうになっても、手持ちのユニークなガジェットを駆使してその場を即興で切り抜ける楽しさがある。
煙幕を焚いて敵の視界を遮ったり、不思議なアイテムで遠くのスイッチを作動させたりと、プレイヤーの創意工夫次第で攻略ルートは無限に広がる。思わぬハプニングに見舞われながらも、相棒と息を合わせてターゲットを盗み出し、脱出ポイントへ滑り込んだ瞬間の達成感はまさに格別だ。たまに見つかって大騒ぎになりながら、全力で逃げ惑うドタバタ感も含めて、これぞステルスゲームの面白さの原点と言えるだろう。
濃縮されたコア体験と驚異的なコストパフォーマンス

本作はコンパクトにまとまった作品であり、挑戦できるロケーションの数自体は決して多くはない。しかし、同じマップであっても選ぶ契約や難易度によって警備の配置、侵入経路、さらには扉の開閉状況までがダイナミックに変化する構造になっており、短い時間で何度も繰り返し遊べるリプレイ性の高さが確保されている。
何より、これだけコアなステルス要素と美しいグラフィックが詰まったインディータイトルが、ワンコイン+α(655円)という非常にリーズナブルな価格で提供されていることには驚きを隠せない。フレンドと一緒に映画のような怪盗劇をサクッと楽しむセッションゲームとして、これほど費用対効果の高い選択肢はそうそうないはずだ。
今後のさらなるアップデートやコンテンツの拡充に期待を寄せつつ、まずはこの濃密なステルス空間に身を投じ、最高の一撃をキメてみてはいかがだろうか。
ゲーム概要
- タイトル: Thick As Thieves
- 発売日: 2026年5月20日
- 価格: 655円
- 開発元: OtherSide Entertainment
- パブリッシャー: Megabit Publishing
- 対応言語: 日本語字幕対応
- ジャンル: ステルスアクション / 協力プレイ
- プレイ人数: 1~2人(オンライン協力プレイ対応)
- 主な特徴:
- 異なる能力を持つ2人の泥棒からキャラクターを選択可能
- プレイするたびに警備体制や構造が変化するダイナミックなミッション構造
- スモーク弾やユニークな妖精など、多彩な潜入用ガジェット
- 魔法と黎明期のテクノロジーが交錯する1910年代の架空のスコットランドが舞台
- ストアリンク: Steam ストアページ






