一人称視点でダンジョンに挑む新感覚デッキ構築型ローグライク『Into the Crypt』体験版インプレッション #IntoTheCrypt

カードを一枚引き、目前に立ちふさがる異形のモンスターを凝視する。従来の2D見下ろし型やサイドビューのデッキ構築型ローグライクとは異なり、本作が与えてくれるのは圧倒的な「現場感」だ。

一人称視点で広がる不気味な地下迷宮は、カードバトルという静的なシステムに確かな緊張感をもたらしている。

ダンジョンの奥行きを感じさせる主観視点と独特の探索システム

実際にダンジョンへ足を踏み入れると、視点移動によって周囲を見回せる環境設計が目を引く。戦闘や探索の場で背景のオブジェクトを破壊するアクション要素や、部屋を直接見渡す感覚は、従来の同ジャンル作品にはない手触りだ。

特にユニークなのが「扉」や「宝箱」の開錠メカニクスである。探索中に立ちはだかる扉を開ける際、鍵アイテムを消費するだけでなく、手札のカード自体を代償として消費・破壊するシステムが存在する。不要なカードを廃棄してデッキを圧縮する戦略と、貴重なリソースを守る判断が常に天秤にかけられ、一歩進むごとに深い思案を求められる。

リソース管理が鍵を握る「バーサーカー」の戦闘と手応えのある難易度

体験版で実装されているクラス「バーサーカー」は、ダメージの授受や特定の行動によって「Fury(怒り)」と呼ばれる第2のリソースを蓄積・消費する設計となっている。怒りを高めて強力な必殺カードへ繋げるカードシナジーの構築は爽快であり、リスクを取ってリターンを得るアグレッシブな立ち回りが楽しめた。

出現する敵ユニットのバリエーションも豊富で、それぞれ固有のパッシブ能力や特殊行動を持つ。相手の次の行動を予測し、攻撃・防御・ユーティリティカードをいかに効率よく手札から吐き出していくかというパズル的思考が試される。イベント部屋やショップにおけるビルド選択の幅も広く、1回のプレイごとに全く異なる展開へ引き込まれる中毒性を備えている。

一方で、現状のビルドでは一部イベント時のテキスト演出やUI周りの表示、特定の体力上限値に関する処理など、調整が期待される部分も残されている。また、一人称視点に伴うカメラ挙動に関しては好みが分かれる可能性があるため、各種オプションのカスタマイズ性強化が望まれるところだ。

とはいえ、軸となるカードシナジーの深さと、ダンジョンクロウラーとしての没入感の融合は非常に高いポテンシャルを秘めている。本編で予定されている「アルケミスト」や「ドルイド」といった他クラスの実装により、さらに戦略の幅が広がることが期待される一作だ。

ゲーム概要

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