広大なグラビティフリーの宇宙空間で、たった一人の開拓から始まる壮大な宇宙工場建設。Terad Gamesが手掛ける『Astro Colony』は、無限に生成されるボクセル宇宙を舞台に、自動化ラインの構築とコロニー拡張を楽しむシミュレーションゲームだ。無数の小惑星や未知のバイオームを巡りながら、自分だけの移動式宇宙基地を創り上げる本作の魅力を余すところなくお伝えする。
小惑星を捕獲し、直接コロニーへ連結する豪快なリソース採掘

本作最大の魅力であり、従来の工場系シミュレーションと一線を画すのが「コロニー自体が移動し、惑星を引き寄せて合体させる」ダイナミックなシステムだ。広大な宇宙空間を漂う小惑星や小惑星帯を見つけたら、キャッチャーやドッキング装置を駆使して自陣の基地へと接収。そのままドリルを打ち込み、資源を極限まで搾り取る快感は唯一無二と言える。
拠点が静止した土地ではなく「巨大な移動船」そのものであるため、資源が枯渇すれば次の天体へと移動すれば良い。ボクセル表現された惑星群は完全に破壊可能となっており、地形そのものを削り取って整地し、巨大なソーラーパネル群へと造り替えていく工程には思わず時間を忘れて没頭してしまう。
ベルトコンベアとパイプが交錯する立体ロジスティクス

工場構築の核となる搬送システムは、定番のベルトコンベアに加え、高低差を自在に繋ぐパイプライン、さらには論理ブロックや物流ドローンまで多岐にわたる。高低差の概念がない宇宙空間だからこそ、上下左右に張り巡らされる複雑なライン構築は試行錯誤の連続だ。
序盤こそ手作業での採掘やリソース管理に追われるものの、70種類以上に及ぶ技術ツリーを解放していくことで、徐々に作業が自動化されていくカタルシスは格別。搬送路の分岐制御やフィルター処理など、ロジックを組んで思い通りのラインが滑らかに動き出した瞬間の達成感は、工場自動化ジャンルの醍醐味が詰まっている。
コロニストの受け入れと宇宙探査による機能拡張

基地の規模が拡大すると、新たな宇宙飛行士(コロニスト)を招き入れることが可能になる。彼らには衣食住や酸素の配給が必要となるが、住環境を整えることで研究施設での技術開発や高度な作業を担ってくれる貴重な労働力となる。無機質な機械のラインに人間が加わることで、コロニー全体が生きた基地として息づき始める。
さらにゲームが進めば、宇宙船を建造して遠方の星々へ探索に飛び立ったり、星間を繋ぐスターゲイトの建造といった壮大な目標へアプローチしていく。手元のライン管理から銀河規模のネットワーク構築へと規模が拡大していく展開は、プレイヤーの創作意欲をどこまでも刺激してくれる。
試行錯誤を楽しめるビルダーに向けた一作

導線や各種UIの設定には一定の慣れが必要であり、独自の物流ロジックを理解するまでの試行錯誤は求められる。しかし、それを乗り越えた先に広がる「宇宙空間に鎮座する自分だけの巨大プラント」を眺める高揚感は代えがたいものがある。試行錯誤を繰り返し、独自のロジスティクスを組み上げるプロセスそのものを愛せるプレイヤーにとっては、間違いなく時間を忘れて没頭できる一作だ。
ゲーム概要
- タイトル:Astro Colony
- 発売日:2026年6月2日
- 開発元:Terad Games
- パブリッシャー:Terad Games
- 価格:¥ 2,199
- 言語対応:日本語字幕対応
- ストアリンク:https://store.steampowered.com/app/1614550/Astro_Colony/





