4人×180以上の固有スキルで戦い方が激変。ダーク童話ローグライト『Cinderia』レビュー #Cinderia

4人×180以上の固有スキルで戦い方が激変。ダーク童話ローグライト『Cinderia』レビュー #Cinderia

かわいらしいデフォルメキャラクターと、灰が降り続ける崩壊世界。一見すると相反する要素を組み合わせたローグライトアクションが、MyACG Studio開発の『Cinderia』だ。

本作では、スキル、魔導カード、パッシブ能力、装備を組み合わせ、ランごとに異なる戦闘スタイルを作り上げていく。4人のキャラクターには、それぞれ180種類以上の固有スキルプールが用意され、装備も130種類以上。短剣による高速戦闘、砲撃、氷霜、設置物、状態異常など、選択したキャラクターと取得した能力によって、戦い方は大きく変化する。

最初は単純な攻撃だったはずが、能力を重ねるうちに毒、雷、投射物、砲台が一斉に動き始める。画面を埋め尽くすほど攻撃が連鎖したときの爽快感は強烈だ。

魔女によって焼き払われたダークファンタジー童話の世界

『Cinderia』の舞台は、魔女によって古き秩序が破壊された世界だ。

魔女が世界を焼き払った夜、王国は焦土と化し、廃墟には灰だけが降り続けるようになった。生き残った者たちは、荒野に残されたわずかな光を頼りに旅を続けている。

主人公たちは、世界に残された黒魔法の力を取り込みながらも、完全には支配されていない。その危険な力を武器に変え、廃墟を進みながら世界崩壊の真実を追っていく。

キャラクターはかわいらしく描かれているが、背景にある物語は決して明るくない。焼け落ちた王国、黒魔法の侵蝕、灰の降る荒野という重い設定が、本作独特の雰囲気を作り出している。

暗い世界を小さな冒険者たちが走り回る姿には、どこか童話的な寂しさがある。単にかわいいだけでも、残酷なだけでもない。この温度差が『Cinderia』の大きな個性だ。

4人のキャラクターが持つ異なる戦闘スタイル

本作には、異なる武器と能力を持った4人のキャラクターが登場する。

短剣で敵の懐へ飛び込み、毒や投射物を組み合わせて戦うキャラクター。氷霜や防御能力を活用し、敵の攻撃を受け流しながら反撃するキャラクター。砲撃や雷撃、設置型の兵器を展開するキャラクターなど、それぞれ操作感が大きく異なる。

単なる外見や初期武器の違いではなく、スキルやパッシブ能力の構成そのものがキャラクターごとに分かれている。公式情報では、各キャラクターに180種類以上の固有スキルプールが用意されているという。

同じキャラクターを使っていても、近接攻撃を中心にするか、飛び道具を強化するか、召喚物や砲台に戦闘を任せるかで、プレイ感は別物になる。最初は扱いにくく感じたキャラクターでも、能力の相互作用を理解すると印象が変わる。キャラクターを使い込むほど、新しい戦い方が見えてくる設計だ。

魔導カードと余燼によってビルドを再構築

『Cinderia』の中心となるのが、余燼と魔導カードを利用したビルド構築だ。

黒魔法の残滓である余燼は、本来なら世界や人々を侵蝕する危険な力だ。しかし、冒険者たちはその力を奪い、自らの武器として利用する。

ランの途中で獲得する魔導カードによって、スキルの性質、攻撃範囲、発動条件、コンボのテンポが変化する。単純な威力上昇だけではなく、攻撃に毒を付与する、敵同士をつなげる、雷を連鎖させる、回避時に弾薬を補充するといった変化も存在する。ひとつの能力だけでは地味に見えても、複数の能力がかみ合うと急激に強くなる。

投射物の数を増やし、攻撃速度を上げ、状態異常を付与する。砲台を設置し、通常攻撃で強化し、雷撃を追加する。回避行動と装填を連動させ、移動しながら射撃を続ける。

ビルドが完成へ近づくにつれて、キャラクターの動きだけでなく、戦闘そのもののリズムが変わっていく。

理想の構成を目指すか、その場の選択肢を生かすか

ローグライトでは、狙っている能力が毎回手に入るとは限らない。『Cinderia』でも、ランごとに提示されるスキルや装備が異なるため、最初に考えていた構成をそのまま完成させられないことがある。

特定の能力だけを待ち続けると、途中で火力や防御力が不足する。そのため、理想のビルドを追いながらも、提示された選択肢から実用的な組み合わせを作る判断が必要だ。狙いどおりの能力がそろったランは当然楽しい。しかし、予定外のスキルを選んだ結果、想像していなかった戦い方が完成することもある。

この偶然性こそ、本作のビルド構築を面白くしている部分だ。

130種類以上の装備による細かな調整

スキルや魔導カードだけでなく、130種類以上の装備もビルド構築に影響する。

攻撃力や防御力を直接高めるものだけでなく、特定のアクションや状態異常と連動する装備もあり、取得したスキルとの相性を考える必要がある。攻撃速度に特化するのか、クリティカルを狙うのか、状態異常を重ねるのか、召喚物を強化するのか。装備によって、同じスキル構成でも最終的な性能が変わる。

強力な装備を拾うことで、それまで使う予定のなかった能力が主力へ昇格することもある。装備を単なる数値強化ではなく、ビルドの方向を変える要素として扱っている点は好印象だ。

敵の群れをまとめて処理する爽快なアクション

戦闘は俯瞰視点で進行し、通常攻撃、固有アクション、スキル、回避を組み合わせながら敵を倒していく。

序盤は一体ずつ敵を処理していたキャラクターも、ビルドが育つにつれて攻撃範囲や発射数が増え、複数の敵を一度に巻き込めるようになる。毒が敵の集団へ広がり、雷が次々に連鎖し、砲台が周囲へ弾をばらまく。敵が一気に消えた瞬間はかなり気持ちいい。

本作は、プレイヤーを必要以上に抑制するというより、能力を組み合わせて派手に強くなる楽しさを重視している。

もちろん、攻撃能力だけを優先すると防御が薄くなる。強力なビルドが完成していても、敵の遠距離攻撃やボスの大技を見落とせば、体力を大きく失う。

派手な攻撃エフェクトが増えるほど敵の攻撃を見失いやすくなるため、回避や位置取りも最後まで重要だ。

ランダムイベントと部屋によってルートが変化

各ランでは、戦闘だけでなく、数十種類のランダムイベントや異なる部屋タイプが登場する。

どのルートを進むか、どの報酬を選ぶかによって、その後のビルドや攻略の安定性が変わる。常に同じ順番で戦闘が続くわけではなく、ランごとに異なる判断を求められる。欲しい能力を強化するか、安全に回復を優先するか、より大きな報酬を求めて危険な選択をするか。戦闘以外の選択も、ローグライトとしての緊張感を作っている。

ただし、同じ地域を最初から繰り返す構造については、人によって作業感を覚える可能性がある。クリア済み地域の扱いやルート選択の自由度については、今後のアップデートで拡張されることを期待したい。

失敗も成長へつながる旅の拠点

公式説明では、本作の旅は「戦い、休み、そして再び旅立つ」という流れで表現されている。

荒れ果てた世界の中にも、冒険者たちを待つ温かな灯が残されている。転倒、負傷、敗北も旅の一部として扱われ、失敗を繰り返しながら少しずつ前進していく。一度の敗北ですべてが無駄になるのではなく、キャラクターやシステムへの理解が次のランへつながる。どの能力が強いのか、どの敵を優先して倒すべきか、どのタイミングで回避すべきか。知識そのものが恒久的な成長になる。

暗い世界観の中に、帰る場所や再出発の余地が残されていることも、本作の物語を必要以上に重苦しくしない理由だ。

早期アクセスながら高いリプレイ性を持つ

『Cinderia』は早期アクセス作品であり、今後も新しいコンテンツやシステムの追加が予定されている。

現時点でも、4人のキャラクター、各キャラクター180種類以上の固有スキルプール、130種類以上の装備、ランダムイベントや部屋タイプが用意されており、ビルドを試す余地は大きい。

Steamでは、提供資料取得時点で3,984件のレビューを集め、「非常に好評」となっている。ユーザーレビューでは、キャラクターごとの操作感、ビルドの多様性、戦闘の爽快感、ダーク童話風のデザインを評価する声が多い。

一方で、一部の翻訳、コントローラー操作、ボス戦移行時の挙動、コンテンツ量、難易度解放の仕組みなどについては改善を求める意見も見られる。早期アクセスである以上、バランスや仕様が変更される可能性はある。完成済みの長編作品を求める人より、アップデートによる変化も含めて楽しめる人に向いている。

ビルドが完成した瞬間の爆発力が最大の魅力

『Cinderia』の魅力は、かわいいキャラクターやダークな世界観だけではない。スキル、魔導カード、余燼、装備が複雑に組み合わさり、ランの途中でキャラクターが別物のように強くなっていく。その変化を実感できることが、本作最大の面白さだ。

攻撃速度が急激に上がり、飛び道具が増え、雷や毒が画面全体へ広がっていく。完成したビルドが敵の群れを押し流す光景には、ローグライトらしい強い達成感がある。一方で、強い構成を完成させるには、その場で提示された能力を見ながら方向を調整する必要がある。単純に強い能力を集めるだけでなく、効果同士のつながりを考えることが重要だ。

キャラクターごとに多数のスキルが用意されているため、同じ攻略を繰り返しても違う戦い方を試しやすい。新しい組み合わせを見つけること自体が、次のランを始める理由になる。かわいいキャラクター、ダークファンタジー童話、爽快なアクション、膨大なビルド構築。これらの要素に引かれるなら、『Cinderia』は注目しておきたい一本だ。

ゲーム概要

  • タイトル:Cinderia
  • ジャンル:ローグライトアクション
  • プラットフォーム:PC
  • 発売日:2026年3月30日
  • 配信形態:早期アクセス
  • 価格:2,000円
  • 開発元:MyACG Studio
  • パブリッシャー:MyACG Studio、NPC Entertainment
  • 言語対応:日本語字幕対応
  • Steamストア:Cinderia Steamストアページ

Cinderia

  • 発売日2026年3月30日
  • 開発MyACG Studio
  • 販売MyACG Studio, NPC Entertainment
  • 価格¥ 2,000
  • 言語🇯🇵 日本語対応

Cinderiaは、爽快感あふれるRogue-liteアクションゲームです。目に映るあらゆるもの――スキル、コンボ、パッシブ、装備――を自由に組み合わせ、自分だけの戦闘スタイルを作り上げましょう。闇が大地を覆う中、廃墟にはなお微かな光が揺らめいています。

ゲーム説明

Cinderiaは、ダークファンタジー童話の世界観を持つRogueliteアクションゲーム。 魔女が世界を焼き払ったあの夜、古き秩序は崩れ去り、王国は焦土と化し、廃墟には灰だけが降り続けました。余燼と影が交錯する荒野で、なお侵蝕に抗う少数の者たちが歩み続けます。彼らは黒魔法の残滓を取り込みながらも、それに完全に支配されることはありません。その危うい力を手に、あなたは廃墟を戦い抜き、成長し、やがて世界崩壊の真実へと近づいていきます。灰の中で出会い、運命に抗え短剣は闇を裂き、砲火は敵を砕き、氷霜は死をも静める。冒険者たちはそれぞれ異なる運命を背負い、唯一無二の戦闘スタイルを持っています。戦闘スタイルを再構築せよ黒魔法の余燼はすべてを蝕みます。しかし彼女は予想していませんでした――その力があなたに奪われ、武器へと変わることを。余燼と魔導カードの組み合わせはスキル構成やコンボのテンポを塗り替え、プレイするたびにまったく異なるビルド体験を生み出します。長い旅路、消えない灯戦い、休み、そして再び旅立つ。荒れ果てた世界の片隅にも、あなたを待つ温かな灯があります。転倒も負傷も失敗も――すべては旅の一部に過ぎません。高いリプレイ性4人のキャラクター × 各キャラクター180以上の固有スキルプール130種類以上の装備、無限に広がる組み合わせ数十種類のランダムイベントと部屋タイプにより、毎回異なるルート継続的なアップデートで新コンテンツと新システムを追加予定
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Steamユーザーレビュー

非常に好評

ポジティブ 87.98% (全 5,142 件 / 👍 4,524 件)

ゲーム情報(IGDB)

  • 対応プラットフォーム PC
  • ジャンルRPG / アドベンチャー / インディー
  • テーマアクション
  • プレイモードシングルプレイ
  • 視点見下ろし視点

"Cinderia" is a 2.5D action roguelite game that focuses on the possibilities of combat combinations. Combine their active and passive skills and relics to challenge formidable enemies ranging from the Black Knight to the Evil Mage.

プレイ中人数

現在 262 人がプレイ中

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最大: 910人 / 直近21回分

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