棚に商品を並べるだけの退屈な作業台帳系シミュレーターに飽き飽きしているなら、本作は良い意味でプレイヤーの予想を裏切ってくれるかもしれない。
DNA ARMY GAMINGが手掛ける『Traders Life Together』は、プレイヤー自ら車を運転して問屋街を巡り、仕入れた荷物をせっせと運んで店舗を拡大していくオープンワールド型のスーパーマーケット経営シミュレーターだ。最大の特徴は、この泥臭くも愛着の湧く経営プロセスを丸ごとフレンドとオンライン協力プレイで楽しめる点にある。
自らハンドルを握る「リアルな買い付け」が癖になる

一般的な店舗運営ゲームでは、PC画面上で発注ボタンを押せば店の前に段ボールが自動で届く。しかし本作ではそうはいかない。
プレイヤーは街へ繰り出し、生鮮食品、精肉、電化製品、玩具、靴といった専門の卸売業者を自分の足と車で巡る必要がある。日ごとに変動する価格相場を見極め、安く仕入れて高く売るためのルートを組み立てるのが本作最大の醍醐味だ。購入した大量の段ボールを車に積み込み、荷崩れに注意しながら自分の店へとピストン輸送する過程は、まるで本物の個人商店主のようなリアリティがある。
店舗レイアウトの自由度も高く、什器の配置から1点ずつの商品陳列まで細かくこだわれる。レジ業務はバーコードをスキャンするだけのシンプルな仕様になっており、会計処理の手間を省いて仕入れや店舗拡張に集中できるテンポの良さも確保されている。

サバイバル要素とCo-opプレイが生み出すカオスな面白さ

本作には空腹や喉の渇き、体調管理といったサバイバル要素が組み込まれている。店番をしながら食事を摂り、時には仮眠を取るなど、生活感あふれるサイクルがゲームプレイに独特の忙しさをもたらしている。
ソロプレイでは作業量の多さに忙殺されがちだが、オンライン協力プレイを始めた瞬間にゲームの評価は一変する。「誰が買い出しに行くか」「誰が品出しとレジを担当するか」といった役割分担を声掛け合いながら進める体験は非常にエキサイティングだ。車に無理やり荷物を詰め込んで街を爆走したり、店舗の内装で意見が割れたりと、マルチプレイ特有のハプニングと笑いが絶えない。
UIの不親切さや挙動の粗さ、序盤の資金繰りのシビアさなどインディーゲーム特有の荒削りな部分は散見されるものの、仲間と共にゼロからスーパーを大きくしていく達成感は何物にも代えがたい魅力がある。
本作はどんなプレイヤーにおすすめ?
- フレンドと役割分担しながらワイワイ遊べる協力型ゲームを探している人
- 発注だけでなく、自ら買い出しや運搬を行う泥臭い経営シムが好きな人
- 店舗のレイアウトや商品陳列を自分の手で細かく作り込みたい人
- 少し不器用でカオスな物理挙動やインディー特有の味を楽しめる人

ゲーム概要
- タイトル:Traders Life Together
- ジャンル:スーパーマーケット経営シミュレーション / オープンワールド
- 開発元:DNA ARMY GAMING
- パブリッシャー:DNA ARMY GAMING
- 発売日:2026年5月16日
- 価格:2,600円
- 対応言語:日本語非対応(英語他)
- プレイ人数:シングルプレイ / オンライン協力プレイ対応
- ストアページ:Steamストアリンク






