両手の動きを個別に操作して壁を登る、独特な操作性が話題の登山プラットフォーマーアクション『Turnip Mountain』がリリースされた。一見すると風変わりなバカゲーにも見えかねない本作だが、実際に触ってみると緻密に計算されたレベルデザインと、操作をマスターした際のアクションの快感が詰まった秀作であった。
独特な操作系が生み出す「思い通りに動かせる」快感

本作の最大の特徴は、主人公であるカブの「左右の手」を個別にコントロールする独特の操作システムだ。コントローラーの左右スティック(あるいは2台のマウス)を使い、左右の手を別々に伸ばして壁やポッチを掴み、身体を引き上げて前進していく。
最初は意図した方向へ手を伸ばすことすらおぼつかず、指の筋肉が悲鳴を上げるような感覚に襲われるかもしれない。しかし、物理演算の癖を掴み、勢い(慣性)を利用して身体を思い切り放り投げる動きができるようになると世界が一変する。狙ったポイントへスムーズに飛び移れた瞬間の全能感は、他のアクションゲームでは味わえない特別な体験だ。
プレイヤーを飽きさせないギミックと高いリプレイ性

単に登るだけでなく、ステージが進むにつれて回転する車輪や揺れるロープ、水中エリアなど、次々と新しいギミックが登場する。絶妙な難易度曲線が描かれており、プレイのテンポを阻害することなく常に新鮮なチャレンジが提供される。失敗した際も不条理さを感じることは少なく、「次はもっとうまく投げ出せるはずだ」と即座に再挑戦したくなる中毒性がある。
また、カラーパレットやコスメティックアイテムなどの収集要素、ルート分岐、タイムトライアル要素も用意されている。クリアするだけであれば数時間程度のコンパクトなボリューム感ではあるが、スピードランを突き詰めるプレイヤーにとっては長く遊べる一作となるだろう。
2人のプレイヤーが左右の腕をそれぞれ担当するローカル協力プレイモードも搭載されており、一筋縄ではいかないパーティゲームとしても楽しめるポテンシャルを秘めている。
癖はあるが確かな手ごたえを残す傑作アクション

操作に慣れるまでのハードルや、コントローラー操作時の指への負荷といった面は存在するものの、それを補って余りある魅力と疾走感が本作には存在する。グラフィックのポップさやノリの良いBGMも相まって、プレイ中のストレスを軽減してくれている。
「一風変わったアクションに挑戦したい」「自分の操作技術が上達していく感覚を楽しみたい」というゲーマーには、間違いなくおすすめできるタイトルだ。
ゲーム概要
- タイトル:Turnip Mountain
- 開発元:Luke Sanderson
- パブリッシャー:JanduSoft
- 発売日:2026年7月30日
- 価格:1,300円(Steam) / 1,200円(Xbox)
- 対応言語:日本語字幕対応
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