旅行ガイド会社の新人ファクトチェッカーとして採用されたはずが、気づけば無一文で見知らぬ地に放り出されていた――。そんな理不尽な状況から始まる本作『Trailmarks』は、各地にまつわるクイズに答えながら資金を稼ぎ、地球を一周して無事帰還することを目指すターン制の旅行アドベンチャーゲームだ。
3Dで描かれた地球儀の上で1,200以上におよぶ都市を巡り、12万問以上のトリビアに挑みながらルートを構築していく本作。ただのクイズゲームにとどまらない、リソース管理と旅情が交差するユニークなプレイフィールをお届けする。
頼れるのは知識と財布のみ、シビアで心地よい旅のサイクル

ゲームの基本サイクルは非常にシンプルながら、常に緊張感が漂う。各都市に到着すると、その地域特有の文化、歴史、地理、グルメなどにまつわる10問の○×クイズが出題される。正解を重ねれば移動費となる資金と「やる気(気分)」を獲得できるが、誤答が続くと資金難に陥り、気分も急降下してしまう。
移動手段は飛行機、船、列車、バスの4種類。当然、飛行機は速いが費用が高く、バスや船は安価な代わりに時間がかかったり、予期せぬトラブルや出会いが発生したりする。所持金と残り日数、そして自身のメンタル状況を天秤にかけながら「次はどの街へ向かうか」を計画する過程は、まさにバックパッカーの旅程管理そのものだ。
ビザ獲得の鍵を握る10人のハンドラーと交易要素

世界中のすべての都市へ自由に行けるわけではない。新たな地域へ足を踏み入れるには、歴史や科学、食文化などを司る10人の個性的な「ハンドラー(案内人)」たちの信頼を勝ち取り、ビザを発行してもらう必要がある。彼らが出題する専門的なクイズで成果を出し、どのハンドラーの評価を優先して上げるかという戦略性が、進行ルートの自由度とリプレイ性を高めている。
さらに旅を支えるのが特産品の「交易」システムだ。街で購入したアイテムを別の地域で高く売りさばいて旅費の足しにするか、あるいは自分で消費して気分を回復させるか。持ち運べるインベントリはわずか3枠しかないため、どのアイテムを持ち歩くかの取捨選択が生存に直結する。
実際にプレイして感じた魅力と歯ごたえ

実際にプレイを進めてみると、膨大な問題数と各地のローカルな知識の深さに圧倒される。「知っているつもり」だった国の文化でも、いざ○×形式で問われると迷う場面が多く、正解して資金を得た瞬間の達成感はひとしおだ。バックグラウンドに流れる落ち着いた環境音や音楽も相まって、気付けば時間を忘れて地球儀を回し続けてしまう中毒性がある。
一方で、難易度は決して低くない。限られた休暇日数の中で地球を一周する必要があり、クイズの不正解が続くとあっという間に身動きが取れなくなる。開始キャラクター(トラベルライター、インフルエンサー、シークレットエージェントなど)によって初期条件や目的が異なるため、ローグライク的なリトライを重ねて最適な立ち回りを模索していく歯ごたえのある設計となっている。

本作をおすすめしたいプレイヤー
- 世界の地理、歴史、カルチャーなどの雑学・トリビアが好きな人
- 限られた予算と日数でルートを組み立てるリソース管理ゲームが好きな人
- 自分のペースでじっくり思考できるターン制のゲームを探している人
- バーチャルなバックパッカー旅行気分を味わいたい人
ゲーム概要
- タイトル:Trailmarks
- ジャンル:クイズ / 旅行アドベンチャー / ストラテジー
- 開発元:Trailmarks HQ
- パブリッシャー:Trailmarks HQ
- 発売日:2026年3月12日
- 価格:1,150円
- 言語対応:日本語字幕対応
- ストアページ(Steam):https://store.steampowered.com/app/4015290/Trailmarks/






