幼い頃に一緒に暮らしていた愛犬の面影を街で見かけたら、誰だって思わず駆け出してしまうはずです。
『Finding Polka』は、主人公フレンディが現在の相棒犬ジャズと共に、かつての愛犬「ポルカ」にそっくりな姿を追って旅に出るインタラクティブ・アドベンチャー。全編がボールペンで丹念に手描きされた世界観が特徴で、心温まる日常のお散歩劇……と思いきや、プレイヤーを待っているのは予想を遥かに超えたサイケデリックで摩訶不思議な大冒険でした。
全編ボールペン画の圧倒的ディテールと「言葉のない」優しい世界

本作を立ち上げてまず圧倒されるのは、画面の隅々まで緻密に描き込まれたボールペンの描画密度です。絵本やミニチュアジオラマを眺めているかのような質感があり、街を行き交う人々や路地裏のオブジェクトひとつひとつに命が宿っています。
作中にはセリフやテキストによる説明が一切存在しないノンバーバルな構成を採用。登場キャラクターたちは表情やユーモラスな仕草、効果音だけで感情を伝えてきます。道中で困っている人を見つけて手助けし、ハイタッチを交わして「ともだち」になっていく過程は、押しつけがましさがなく実に爽快。言葉を介さないからこそ、純粋な好奇心のまま直感的に世界へ没入できます。
ほのぼの散歩から一転!?予測不能なジャンルごった煮のトリップ体験

穏やかな街歩きゲームだと思って油断していると、本作の持つ真の牙……もとい強烈な遊び心に心地よく裏切られます。
愛犬ポルカの足跡を追って不思議なトンネルを抜けたあたりから、世界の様相は一変。突如としてサイケデリックな空間や不穏なホラーテイストの演出が差し込まれたかと思えば、リズムアクション、弾幕シューティング、果ては豪快なアクション要素までがシームレスに展開されます。さらに、各地にはパターゴルフやモグラ叩き、スイカ割りといった自由参加のミニゲームも豊富に配置されており、寄り道が止まりません。
ジャンルレスで多彩なBGMやノリの良い楽曲がシーンの転換を鮮やかに彩り、「次はどんな突拍子もない仕掛けが飛び出すのか」と終始ワクワクさせられます。
ユーモアの奥に広がる切なさと温かな余韻

どれほど突飛でカオスな展開が続いても、本作の根底にあるのは「大切な存在への愛着と追憶」です。
ただ歩き回ってポルカを追いかけるだけの旅路路程路程路程が、散りばめられた記憶や写真を集めていくうちに、プレイヤー自身の忘れがたい思い出とも重なり始めます。用意された複数のエンディングを迎えたとき、奇想天外な旅の果てにじんわりと胸を締め付ける切なさと、確かな温かさが残るはずです。
本作はこんな人におすすめ
- 絵本や緻密な手描きイラストの探索が好きな人
- ほのぼのとした雰囲気の中にシュールなギャグや一癖あるギミックを求める人
- ペットとの暮らしや思い出を大切にしている人
- 難しい操作や言語の壁を気にせず、リラックスして短時間でクリアできる作品を遊びたい人

ゲーム概要
- タイトル:Finding Polka
- ジャンル:インタラクティブ・アドベンチャー / 探索
- 開発元:lidlocks
- パブリッシャー:PARCO GAMES
- 発売日:2026年8月11日
- 価格:1,500円(税込)
- 対応言語:日本語字幕対応(作中テキストなし・ノンバーバル仕様)
- ストアページ:Steamストアリンク




![[レビュー]「Finding Polka」の,くだらなさすら愛おしくなる寄り道。ハイタッチがいつぞやの「やったね!」を思い出させる [レビュー]「Finding Polka」の,くだらなさすら愛おしくなる寄り道。ハイタッチがいつぞやの「やったね!」を思い出させる](https://image6.game-news.asia/img/2026/2026-09-04/4gamernetgames975G09753920260829023_png.webp?wx510hx286&wbx510hbx286)


