手のひらに乗るような小さな箱庭を眺め、オブジェクトのサイズを自在に操って解き明かす。
Business Goose Studiosが手掛けた『Sizeable』は、シンプルながらも知的好奇心を刺激するギミックが詰まったパズルゲームだ。本作の魅力と実際に触れて感じた手触りをレビューしていく。
大きさを変えれば世界が変わる、直感的スケーリングパズル

本作の基本ルールは明快だ。3D空間に浮かぶジオラマの中から、隠された3本の石柱(オベリスク)を見つけ出し、指定の台座へセットすればステージクリアとなる。
その鍵を握るのが「オブジェクトの拡大・縮小」だ。木や建物はもちろん、雲や太陽、果ては月までドラッグひとつでサイズを変更できる。月を縮めると潮が引いて海底の遺物が現れ、太陽を大きくすると雪が解けて新たな通路が開く。環境そのものが伸縮に連動してダイナミックに変化していく様は、まるで仕掛け絵本をめくっているかのような心地よさがある。
ほどよい手応えと、思わず熱中する探索ギミック

難易度は全体として穏やかで、画面とにらめっこして頭を抱えるような理不尽さはほぼない。操作も直感的でテンポよくステージを進められるため、日常の合間に少しずつ進めるのにも向いている。
だが、本作の真骨頂は単なるクリアにとどまらない。各ステージには寄り道要素として「小さなカメ」やシークレットギミックが巧みに隠されており、これらを探し始めると途端に探索ゲームとしての密度が増す。ステージをくまなく回転させ、「こんなところに隠れていたのか!」と発見した瞬間の快感は格別だ。
穏やかなローポリゴンと環境音に癒やされるひととき
温かみのあるローポリゴン調のビジュアルと、Jamal Green氏が手掛けるピアノを中心とした穏やかなBGMが、作品全体のトーンを心地よくまとめている。失敗に対するペナルティや制限時間は一切なく、静かな空間で心ゆくまで試行錯誤に浸ることができる。ボリューム自体は2〜3時間程度とコンパクトだが、価格以上の充足感と体験のまとまりを感じさせる小品だ。

本作をオススメできるプレイヤー
- 複雑な操作やタイムアタックに追われず、のんびりパズルを楽しみたい人
- ジオラマやミニチュア、仕掛け絵本のような世界観が好きな人
- 隅々まで探索して隠し要素や実績を集めるのが好きな人
- 短時間で心地よい達成感を味わいたい人
ゲーム概要
- タイトル:Sizeable
- ジャンル:パズル / アドベンチャー
- 開発元:Business Goose Studios
- パブリッシャー:Business Goose Studios
- 発売日:2021年3月19日
- 価格:905円(税込)
- 対応言語:日本語字幕対応(他多言語対応)
- ストアページ:Steamストアリンク



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