国家から課せられる絶対的な労働ノルマ、暗闇にうごめく正体不明のクリーチャー、そして作業員同士の悲鳴がこだまする近接ボイスチャット。トルコのインディー開発スタジオCorecrew Gamesが手がける『Coal Duty』は、最大5人プレイに対応した協力型エクストラクション・ホラーコメディだ。
凍結した過酷な世界で生き延びるため、トロッコを押して地下深くへと潜る本作。2026年10月28日の早期アクセス配信に先駆け、Steamで公開された体験版を実際に体験したインプレッションをお届けする。
国家の歯車として潜る、黒煙と寒気の漂う地下鉱山

本作の舞台は、空が凍りついてから三世代が経過したディストピア。地上を統括する「国家」が唯一求めるのは、鉱山から掘り出される石炭のノルマ達成のみだ。プレイヤーは一介の鉱山労働者として、同僚たちとチームを組んで自動生成される危険な鉱区へと足を踏み入れる。
採掘した石炭をトロッコへ運び込み、無事に生還すれば国家から「チケット」が支払われる。しかし、ただ真面目に掘り続けるだけでは終わらない。深部に眠る貴重な物資の密輸、作業の合間に立ち寄れる酒場や兵舎での交流、そして立ち入り禁止区域に潜むブローカーとの接触など、国家の目を盗んで「脱出」を企てる背徳的なゲーム進行がプレイヤーの探索欲を大いに刺激する。
近接ボイスチャットが生む極上のパニックとブラックユーモア

体験版のプレイフィールを強烈に引き立てているのが、距離や遮蔽物によって減衰する「近接ボイスチャット(プロキシミティVC)」の存在だ。坑道の奥から聞こえてくる仲間の叫び声、突如として途切れる通信、そして暗闇の向こうから忍び寄る怪物の気配。恐怖と笑いが紙一重で同居する空間設計は見事というほかない。
道中には石炭に擬態する奇妙な存在や、音もなく背後へ迫る危険生物、触れると致命傷になりかねない設備トラップが多数仕掛けられている。連携してピンチを切り抜ける連帯感はもちろん、誰かがパニックに陥って逃げ惑う様を遠巻きに見届けるおかしさなど、マルチプレイならではのカオスな楽しさが全編にわたって炸裂する。
早期アクセスに向けて期待が高まる脱出ルートとマルチエンド

体験版では限られた鉱区とノルマの試走にとどまるが、10月28日に開幕する早期アクセス版では難易度別のフロア構造、複数バイオームの展開、多数の新種クリーチャー、そして製品版の核心となる「脱出装置」とマルチエンディングが実装予定となっている。
現状の体験版ビルドでも、ハブエリアでの息抜き(ミニゲームや密輸)と地下採掘の緊張感のメリハリが効いており、単なる作業系脱出ゲームに留まらない独自のダークコメディ路線をしっかりと確立している。ソロプレイでも独特の重い空気感を味わえるが、本作の真価を余すところなく味わうなら気の置けないフレンドとのマルチプレイが断然おすすめだ。
本作をオススメしたいプレイヤー
- ボイスチャットを活用した協力型ホラー・脱出ゲーム(『Lethal Company』など)が好きな人
- 恐怖と笑いが入り混じるドタバタ劇を仲間と一緒に楽しみたい人
- ディストピア世界観や、過酷な労働環境からの脱出計画というシチュエーションに惹かれる人
- 日本語字幕で気軽に海外インディーの話題作を先取りしたい人
ゲーム概要
- タイトル:Coal Duty
- ジャンル:協力型エクストラクション・ホラーコメディ
- 開発元:Corecrew Games
- パブリッシャー:indie.io, Corecrew Games
- プレイ人数:1~5人(オンライン協力プレイ対応)
- 対応言語:日本語(日本語字幕対応)、英語、トルコ語、韓国語、簡体字中国語 ほか全13言語
- 早期アクセス発売日:2026年10月28日(体験版配信中)
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