『Breathedge 2』は、ごく普通のオッサンと宇宙服に住み着くAIが、銀河規模の大騒動に巻き込まれる宇宙サバイバルアドベンチャーだ。
残骸だらけの宇宙を漂い、ガラクタから道具を作り、酸素や寒さ、空腹に追われながら先へ進む。前作ゆずりのブラックユーモアはそのままに、遊びやすさを大きく見直した続編で、Steamのユーザーレビューでは「非常に好評」(86%が好評)を集めている。
銀河戦争の最優先ターゲットになった、ただのオッサン

ブレスエッジ社が突如として始めた銀河規模の戦争。オッサンと相棒のAIは、うっかりその征服計画を台無しにしてしまい、大軍団「カンボット」から命を狙われる身になる。
しかも、命からがら逃げ延びた先で、今度は味方のはずの相手から襲われる始末。のっけから散々な状況だが、本人たちに悲壮感はまるでない。
仲間の「お嬢」や新たな登場人物との掛け合いは、相変わらず下品で脱力系。寒さをしのぐために宇宙服へ段ボールを巻きつける、そんなバカバカしい解決策が本当に通用してしまうのが、このシリーズらしさだ。
物語は前作の直接の続きだが、未プレイでも入っていける。そもそも前作経験者でも何が起きているのかよく分からない、というのが公式の言い分で、その「訳の分からなさ」ごと楽しむのが正解だろう。
日本語はインターフェースと字幕に対応。クエストに関わる看板の文字まで日本語化されていて、ローカライズの力の入れようが伝わってくる。
残骸の宇宙を漂い、ガラクタを漁り尽くす

遊びの中心は探索だ。放棄されたステーションや崩れた居住地、宇宙船の残骸を巡り、資源やガラクタ、謎めいた装置を拾い集めていく。
前作から大きく変わったのが息苦しさ。酸素には最初からかなり余裕があり、ギリギリの綱渡りではなく、景色を眺めながら探索できるようになった。
離れた物をつかんで手元に引き寄せるアームも新たに加わり、漂う資源の回収がぐっと楽に。ちょっと遠くの残骸も、わざわざ泳いでいかずに引っ張ってこられるのが気持ちいい。
それでも、宇宙空間の怖さは健在だ。あそこまで行けるだろうと遠くへ漂い出し、帰り道で残りの酸素が心細くなる。あの緊張感は、Subnautica系の探索サバイバルが好きな人ほど刺さるはず。
静かで心地よいBGMも相まって、気づけば時間を忘れて残骸を漁っている。
壊れない道具と、消耗するアップグレード

クラフトまわりも整理された。基本の道具は一度作れば壊れず、何度も作り直す手間から解放されている。
その代わり、道具やアーマーには強化パーツを取り付けてアップグレードしていく。このパーツは使い込んだり攻撃を受けたりすると消耗するため、どこで使うかの判断が悩ましくも面白い。
サバイバル要素は食料・水・休息、そして寒さ。特に寒さは油断するとあっという間に体力を奪っていくので、ヒーターの修理や防寒対策を意識しながら行動範囲を広げていくことになる。
拠点にある水や食料の製造マシンは、修理や強化で生活を安定させてくれる心強い存在だ。逆に言えば、序盤はその重要さに気づくまで、空腹と渇きに追い立てられがちである。
拾った物は、各拠点で中身を共有できる収納「お嬢のハンドバッグ」へ。コレクション品で重量がかさんできたら、ここへ放り込んでおくのが吉だ。
第1章で一区切り。早期アクセスならではの注意点

現在遊べるのは、最初の大型ストーリーチャプターと広い探索エリア。10時間ほどで物語の区切りまでたどり着ける規模で、体験版を遊んだ人には見覚えのある場面も多い。
英語・ロシア語音声による掛け合いや、ブラックジョークのセンスは好みが分かれるところ。下ネタやちょっとグロテスクな表現もあるので、そうしたノリが苦手な人は注意したい。
開発元は早期アクセス期間を16〜20か月ほどと見込み、物語の続き、惑星表面を含む新エリア、小型の飛行・地上ビークルや自分専用の宇宙船、ワープジャンプ、そして建設要素の追加を予定している。
今は乗り物も拠点建設もないぶん、これから一気に広がっていく余地は大きい。なお、正式リリースまでに大型アップデートに合わせた段階的な値上げも予告されている。
こんな人にオススメ

Subnauticaのように、装備を強化して少しずつ行動範囲を広げていく探索サバイバルが好きな人。前作『Breathedge』のバカバカしいノリが好きだった人。シリアス一辺倒より、ブラックユーモアたっぷりのSFを楽しみたい人に向いている。
早期アクセスのうちから作品の成長を見守りたい人にもいいタイミングだ。
一方で、すぐにたっぷり遊べるボリュームを求めるなら、大型アップデートを待ってからでも遅くはない。
ダクトテープと根性、そしてちょっとの下品さで宇宙を生き抜く。笑いながら宇宙の孤独を味わえる、ほかに代わりのないサバイバルだ。
ゲーム概要
- タイトル:Breathedge 2
- ジャンル:宇宙サバイバル/アドベンチャー(早期アクセス)
- 開発:RedRuins Softworks
- 販売:HypeTrain Digital
- 発売日:2026年8月31日(早期アクセス)
- 価格:2,600円(税込)
- 対応OS:Windows
- プレイ人数:1人
- コントローラー:フルコントローラーサポート
- 言語:日本語のインターフェース・字幕に対応(日本語音声なし)。音声は英語・ロシア語。ほかにフランス語、ドイツ語、スペイン語(スペイン・中南米)、韓国語、ポーランド語、ポルトガル語(ブラジル)、中国語(簡体字)、トルコ語、ウクライナ語のインターフェース・字幕に対応。
- ストア:Steam






