今回は、2025年10月16日にリリースされたパズルゲーム『Cal & Bomba』をご紹介します。 「プログラミング」と聞くと身構えてしまう人もいるかもしれません。しかし、本作はコードを書くわけではありません。愛らしいノームとトロールのコンビと共に、大砲の射角や威力を「命令(コマンド)」し、ド派手な連鎖爆発を引き起こす、極めて爽快かつ知的なパズルゲームです。
数学と論理的思考が、これほどまでに破壊的な快感に変わるとは……。筆者が実際に頭を捻り、そして爆笑した体験をお届けします。
「実行」ボタンを押す瞬間の緊張と快感

本作の基本ルールは「プログラミング」です。と言っても、難しい言語を覚える必要はありません。 プレイヤーは、ステージ左端にいる「Cal(ノーム)」と「Bomba(トロール)」の乗るワゴン砲を操作するために、「右に移動」「角度調整」「発射」といったコマンドタイルを順番に並べていきます。
すべての命令を並べ終えたら、「実行」ボタンをポチッとな。あとは彼らが命令通りに動くのを眺めるだけ。 この「計画段階」と「実行段階」が分かれているのがミソです。 「完璧だ!」と思って実行したものの、移動距離が1マス足りずに敵の目の前で虚しく空砲を撃ったり、逆に予想外の動きで自爆したり。トライ&エラーを繰り返して、正解のシーケンス(手順)を見つけ出した時の「カチッ」とハマる感覚は、極上の脳トレ体験です。
数学が大爆発? 敵を利用する「ピタゴラ的」連鎖

ただ移動して撃つだけなら簡単ですが、本作には「数学(算数)」の要素が絡んできます。 大砲の威力を「+50%」したり「×2」したりするポーションが登場し、適切な威力を計算して敵を吹っ飛ばす必要があります。 「えっ、計算?」と顔をしかめた方、ご安心を。これは学校のテストではなく、破壊のための計算です。計算がピタリと合い、強大なボスを一撃で沈めた時の高揚感はたまりません。
さらに面白いのが「敵の利用」です。 手数が限られているため、真正面から全ての敵を撃つことはできません。そこで、「敵Aを撃って怒らせ、敵Bを攻撃させる」といった誘導が必要になります。 敵同士が争い、爆発が爆発を呼び、連鎖的にステージがクリアされていく様は、まるで計算され尽くしたドミノ倒しやピタゴラスイッチを見ているよう。自分の書いたロジックが、美しい破壊のシンフォニーを奏でる瞬間こそ、本作最大のハイライトと言えるでしょう。
温かみのある手描きアートと、手ごわい論理のギャップ

ビジュアルは、絵本のように温かみのある手描きスタイルで統一されています。 アナログ感のある色使いと、コミカルに動くCalとBombaの凸凹コンビは見ているだけで癒やされます。しかし、その可愛らしい見た目に反して、パズルの難易度はなかなかに骨太。
中盤以降はループ処理や条件分岐のような思考も必要になり、パズルゲーマーやプログラマー気質のプレイヤーを唸らせる構成になっています。とはいえ、時間制限はないため、コーヒー片手にじっくりと長考できるのが嬉しいポイント。 「あと1ステージだけ」と挑み続け、気づけば数時間が溶けている……そんな没入感を持った、知的好奇心を刺激する良作です。
ゲーム概要
- タイトル: Cal & Bomba
- ジャンル: プログラミング型パズル / ロジック
- 開発元: Filiokus
- パブリッシャー: Filiokus
- 発売日: 2025年10月16日
- 価格: 1,200円
- 日本語: 字幕対応
- Steamストアページ: https://store.steampowered.com/app/3660060/Cal__Bomba/







