DeepMatrixが開発・販売を手掛ける新作VRアクションシューター『Dixotomia』が2026年1月22日についにリリースされた。本作は、荒廃した惑星を舞台に、SF銃火器と超常的なヴァンパイアの能力を駆使して戦うファーストパーソン・シューターだ。
今回は、実際に本作をプレイして感じた手触りや魅力を、VRゲーマーの視点からレビューしていく。インディータイトルならではの「荒削りな魅力」と、予想外にリッチなストーリー体験がそこにはあった。
脳汁溢れる「二刀流」と「異能」のコンビネーション

『Dixotomia』の最大の魅力は、なんといってもその戦闘スタイルにある。プレイヤーは最先端の銃火器だけでなく、吸血鬼由来の超常能力を左手に宿して戦うことができる。
特に「二刀流(デュアルウィールド)」のメカニクスは、慣れてくると病みつきになる中毒性がある。右手でアサルトライフルを乱射しつつ、左手でショットガンを構えたり、あるいは特殊能力で敵を吹き飛ばしたりと、戦況に応じた判断が求められる。最初は操作に戸惑うかもしれないが、スキルツリーで能力を解放し、自分なりの戦闘スタイルが確立できた瞬間、戦場での「全能感」は最高潮に達する。
リロード操作は銃を下ろして上げるだけというシンプルなアーケードスタイルを採用している。これを「リアルじゃない」と嘆くのは野暮というものだろう。次々と押し寄せるカルト教団や殺戮マシン、そしてヴァンパイアの大群を相手にする本作において、このスピーディーなリロードは、戦闘のテンポを崩さないための最適解だと感じた。
B級SF映画の主役になれる没入感

インディーのVRシューターと聞いて、ストーリーはおまけ程度だろうと高をくくっていたが、良い意味で裏切られた。 本作にはしっかりとしたナレーションと、ハリウッド映画を意識したようなカットシーンが用意されている。荒廃した工業地帯、不気味な研究所、そして闇の儀式……。ロケーションの雰囲気作りは素晴らしく、ただの「的当てゲーム」ではなく、「物語の主人公」としてそこに存在している感覚を強く味わわせてくれる。
時折見せるユーモアのある語り口や、SFジャンルのクリシェ(お約束)をあえて踏襲した展開は、SF映画ファンならニヤリとできるはずだ。サウンドデザインも重厚で、銃撃戦の轟音とBGMがアドレナリンをさらに加速させる。
手に汗握るボスバトルと「惜しい」荒削りさ

道中の戦闘は「シリアスサム」のような、敵の波状攻撃をさばくアリーナシューター的な側面が強いが、特筆すべきはボス戦だ。巨大なドラゴンや、妖艶かつ凶悪なヴァンパイアの支配者たちとの戦いは、ただ撃っているだけでは勝てない緊張感がある。敵のパターンを見極め、遮蔽物を使い、ここぞという時に火力を叩き込む。VRならではの身体性を活かしたバトルは、クリア時に大きな達成感を与えてくれるだろう。
もちろん、本作は完璧なAAAタイトルではない。正直に言えば、特定環境でのオブジェクトへの干渉(クリッピング)や、UI周りの操作性には少々「インディー特有の不親切さ」を感じる場面もあった。武器選択のフローティングメニューなどは、慣れるまで少しもどかしい思いをするかもしれない。
しかし、それらの「粗さ」を補って余りあるほど、銃をぶっ放す爽快感と世界観の魅力が勝っている。3,100円という価格帯を考えれば、このボリュームと体験は十分にお釣りが来るレベルだと言っていい。
総評:VRシューター好きなら試す価値ありの良作

『Dixotomia』は、VRシューターに「物語」と「派手なアクション」を求めているプレイヤーにとって、隠れた良作となり得るポテンシャルを秘めている。
細かいバグや仕様に目をつぶれる寛容さは多少必要かもしれないが、SF武器とヴァンパイアパワーを両手に持ち、群がる敵をなぎ倒す快感は、他ではなかなか味わえない。これからのアップデートでの洗練にも期待しつつ、現時点でも十分に「買い」のタイトルだ。
もしあなたが、ただの兵士ではなく、闇の力を行使するダークヒーローになりたいのなら――今すぐコロニーへ降り立つべきだ。
ゲーム概要
- タイトル: Dixotomia
- ジャンル: VRアクションシューター / アドベンチャー
- 発売日: 2026年1月22日
- 価格: ¥3,100
- 開発・パブリッシャー: DeepMatrix
- 対応言語: 日本語(字幕)、英語、他
- ストアURL: https://store.steampowered.com/app/1367710/Dixotomia/



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