歪んだワンダーランドで配られる運命のカード。『The Looking Glass Wars: House of Cards』体験版が魅せる、脳を溶かすトランプパズルの深淵 #houseofcards

フランク・ベドール氏のダークファンタジー小説『鏡の国のアリス(The Looking Glass Wars)』を原作とした、これまでにないトランプパズルゲーム『The Looking Glass Wars: House of Cards』の体験版が配信された。

アリス女王が率いる「イマジネーション」を巡る戦争の火蓋が、ついに切って落とされる。

共有デッキから勝利を手繰り寄せる、新感覚のラミー系パズル

本作の根底にあるのは、親しみ深いトランプゲームのルールだ。プレイヤーは「ハート家」の一員となり、ライバルであるクラブ、スペード、ダイヤの3つの家族(AI)と1つの山札(デッキ)を共有して戦う。

目的は、手札の中に3枚の同数字・同スートの「セット」、または同スートの連番である「ラン」を4つ、そして同じカード2枚の「ペア」を1つ完成させること。ルールを聞いてピンときた人もいるかもしれないが、トランプを使いつつも、感覚としては「麻雀」や「ラミー」に近い。

自分が捨てたカードを敵に利用される恐怖、 spinする盤面、そして逆に敵が捨てたカードで一発逆転を狙う緊張感。カードを引いては捨てるというシンプルなターン制ながら、一手ごとに脳の汁がじわりと染み出すような思考戦が展開される。

ルールを歪める「ジャック」のスキルと、拠点構築の相乗効果

運だけに左右されないのが、本作をただのソリティアで終わらせない理由だ。クエストをクリアして得られる「イマジネーションポイント(IP)」を使い、自身の拠点である「カードの家(ハウス)」を構築していくことで、強力な能力を持つ「ジャック」たちが戦場に解き放たれる。

これが本当に面白い。ライバルが直前に捨てたカードを強奪する「スティール・ジャック」、必要なカードをその場で複製する「クローン・ジャック」、カードのランクを強引に引き上げる「プロモート・ジャック」など、ルールそのものをハックする快感は格別だ。

お気に入りのキャラクターを解放し、IPの獲得倍率(マルチプライヤー)をパズルのように組み立てていく戦略性は、カードゲーム好きなら確実に全脳が歓喜するだろう。

「あともう1回」が止まらない中毒性と、ベータゆえの尖った刃

デモ版ながら、気がつけば深夜。時計の針が2周していても「あともう1クエストだけ……」と手が動いてしまう。この圧倒的な中毒性こそが本作の最大の武器だ。広告に一切邪魔されることなく、この濃厚な世界観に没頭できる時間は至福というほかない。

一方で、現状はまだ「ワンダーランドのトゲ」のような粗削りな部分も目立つ。世界観を重視したチュートリアルは少々回りくどく、グレー基調のUIは文字が読みにくい瞬間がある。また、手札の配牌(ドロー)の運が絡むため、戦略を尽くしても理不尽にフォールドを余儀なくされる激辛な難易度に「嘘だろ!?」と叫びたくなることもあった。

しかし、これは裏を返せば、パズルとしての歯ごたえが極限まで高められている証拠でもある。音声の最適化や細かなバグ、コントローラー対応など、今後の製品版に向けた調整が進めば、さらに化けるポテンシャルを秘めているのは間違いない。アリス女王の軍勢に加わり、この美しい悪夢のような勝率をコントロールする度胸があるなら、今すぐ体験版に挑む価値はある。

ゲーム概要

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