「8番出口」の登場以降、数多くの派生作が誕生した“異変探し(間違い探し)系ループゲーム”。その多くがジャンプスケアや不気味な怪奇現象を押し出したホラー路線へ進むなか、あえて「コメディとSF要素」に舵を切った注目のタイトルが登場した。それがNorth Point Gamesが手掛ける『Office Aberrations』だ。
プレイヤーは謎の機関「A-OK Labs」の被験者となり、オフィスの通路を舞台とした「アベレーション・ループ」実験に参加する。過度なホラー的脅かしを排除し、ユーモアと純粋な観察の楽しさに特化した本作の体験版をプレイした感想をお届けする。
ホラーじゃない異変探し!クスッと笑える違和感がクセになる

本作の基本ルールはシンプルだ。連続するオフィスの廊下を進み、何らかの「異変(アベレーション)」が発生していれば引き返し、異変がなければそのまま前進する。最終的に10階相当の深部まで到達できればクリアだ。
実際にプレイして最初に感じるのは、恐怖感ではなく「くすりと笑えるシュールさ」だ。怪奇現象というよりは、物理法則が明らかな変化を起こしていたり、視界に入った瞬間に二度見してしまうようなユニークな演出が散りばめられている。特に上下が完全に反転した廊下に足を踏み入れた瞬間は、「そう来たか!」と思わず膝を打ってしまった。
ホラー特有の張り詰めた緊張感や制限時間による焦りがないため、1箇所ずつじっくりオフィスを観察できる設計が非常に心地よい。
親切なヒント機能とコレクション要素がもたらす高いモチベーション

異変を見落として進行方向を間違えてしまった場合、ペナルティと共に直前のフロアで何が起きていたかのヒントが表示される仕組みが用意されている。このおかげで「何が違っていたのか分からないままやり直しになる」というストレスがなく、観察の答え合わせをしながらテンポよく挑戦を続けられる。
さらに本作には、発見した異常アイテムを持ち帰って保管・鑑賞できる「アベラント・アイテム・ルーム(AIR)」という独自のコレクション要素が実装されている。ただループを脱出するだけでなく、「すべての異変を収集したい」という図鑑埋めのような収集欲を強烈に刺激される。製品版では50種類以上の異常が登場するとのことで、コンプリートを目指す楽しみにも期待が膨らむ。
誰もが安心して遊べる、新感覚ループパズルの意欲作

短時間でサクッと遊べる手軽さでありながら、丁寧なレベルデザインと世界観の構築が光る1本だ。ホラーゲーム特有の脅かし要素が苦手でこのジャンルを敬遠していたプレイヤーにとっても、安心して純粋な「間違い探し」に没頭できる貴重な作品といえる。
独特の怪しいSF感とシュールなコメディ要素が融合した『Office Aberrations』。製品版でさらに高難易度なエリアやエキセントリックな異変が登場するのが今から楽しみでならない。
ゲーム概要
- タイトル: Office Aberrations
- ジャンル: 異変探しウォーキングシミュレーター / パズル
- 開発元: North Point Games
- パブリッシャー: North Point Games
- 発売日: 発売日未定(体験版配信中)
- 対応言語: 日本語字幕対応(フルボイス対応)
- 公式ハッシュタグ: #officeaberrations
- ストアページ: Steam:Office Aberrations






