カルト的人気を誇った見下ろし型メカアクション『Brigador』から数年、開発スタジオのStellar Jockeysが放つ待望の続編『Brigador Killers』がSteamおよびGOGにてアーリーアクセスを開始した。
前作の「圧倒的火力で街を破壊し尽くす爽快感」から一転、本作では生身の歩兵戦闘、限られた物資を巡るゲリラ戦、そして車両の強奪・改修を軸としたローグライク/脱出シューター的サバイバル要素を融合。大幅なゲームシステムの刷新を図りつつ、すでに危険な中毒性を放っている。
圧倒的強者から泥臭い反乱分子へ:生身の緊張感がもたらす戦闘の進化

前作『Brigador』では強大な戦闘メカや重戦車に乗り込み、都市全体を蹂躙する破壊劇が中心だった。しかし本作『Brigador Killers』の主役に与えられるのは、脆く傷つきやすい生身の肉体だ。
戦場となる惑星マル・ノッソにおいて、プレイヤーは巨大複合企業に抗うチーム・アンカーの一員として潜入する。序盤の装備はジャンク銃火器や投石、その辺に転がっている粗末な近接手段のみ。数発の直撃で命を落とす極限状態の中、物陰に隠れ、敵の視界やリロードの隙を突き、死角から奇襲を仕掛けるゲリラ戦術が求められる。銃撃の反動や部位ごとの被ダメージ判定、遮蔽を利用した射線の管理など、歩兵交戦のタクティカルな駆け引きは極めて手触りが良く、敵を一人ずつ着実に排除していく瞬間の手応えは格別だ。
廃品回収から即席兵器へ:拠点拡張とクラフトのサイクル

本作を特徴づけているのが、戦闘フィールドとセーフハウス(アジト)を往復する戦利品回収(サルベージ)のループだ。敵勢力の巡回エリアへ潜入し、資材や弾薬、武器、車両の残骸を確保して帰還。集めたパーツを用いて拠点の設備を拡張し、自前の武装や搭乗車両をビルドアップしていく。
手に入る車両は、最初は装甲を施しただけの民間バンや警備用の三輪車両など頼りないものが多い。しかし、荷台に重機関銃やロケットランチャーを取り付け、即席の戦闘マシンへと仕立て上げて戦場へ投入した時の高揚感は本作ならではの魅力と言える。敵の増援が段階的に激化する前に目的を果たして生還できるか、それとも強欲に物資を漁り続けて全滅のリスクを冒すかという、脱出シューター的な判断が常に試される。
重厚なインダストリアル美学とMakeup and Vanity Setの凶暴な重低音

グラフィックは、緻密に描き込まれたドットスプライトと緻密な光影表現が融合した独自のレトロフューチャー調を見事に維持している。荒廃した工業地帯や企業の摩天楼、薄暗い地下道に至るまで、細部まで作り込まれた終末的サイバーパンクの空気が漂う。
そして前作に続きサウンドトラックを手がけるMakeup and Vanity Setの手腕は今回も圧巻だ。冷徹なシンセサウンドと暴力的な重低音が響き渡り、耳を劈く銃撃音や金属の軋みと相まって、プレイヤーを冷酷な復讐劇の世界へと引きずり込む。
現状の粗削りな点と今後のロードマップへの期待

現在プレイ可能なビルドは初期のアーリーアクセス段階であり、改善の余地も明確に存在する。キャンペーンの進行構造や一部の難度バランス、インベントリUIの操作性、一部プレースホルダーの存在など、システムの練り込みは道半ばの印象を受ける。また、前作の象徴であった二足歩行メカなどの本格的な大型重火器についても、今後のアップデートを通じた段階的な解禁が待たれる状態だ。
とはいえ、開発チームはプレイヤーからのフィードバックに対して極めて迅速な調整パッチを適用しており、基幹となる銃撃戦とカスタマイズの骨格はすでに強固に確立されている。
本作をオススメできるプレイヤー

- 『Brigador』の重厚な世界観やサイバーパンク/インダストリアルな雰囲気が好きな人
- 『Syndicate』のような往年の見下ろし型タクティカルアクションに惹かれる人
- 物資を集めて拠点を強化し、泥臭く自前装備をビルドアップしていくハック&スラッシュ/脱出系ゲームが好きな人
- 手応えのある難度の中で、試行錯誤と立ち回りの妙を楽しめるゲーマー
ゲーム概要
- タイトル: Brigador Killers
- ジャンル: 見下ろし型反乱軍シミュレーター / タクティカルアクション
- 開発元: Stellar Jockeys, Gausswerks
- パブリッシャー: Stellar Jockeys
- 発売日: 2026年8月20日(アーリーアクセス開始)
- 価格: 2,400円
- 対応言語: 英語対応(日本語は現時点で未対応・今後のローカライズ対応に期待)
- プラットフォーム: PC(Steam / GOG)
- ストアページ:






