『StarVaders』を手がけたPengonautsの新作『Dicevaders』が、2026年9月29日にSteamで発売された。前作で地球を守る側と戦ったエイリアン軍の司令官となり、サイコロとユニットを組み合わせて惑星を攻め落としていくダイス構築ローグライクだ。
いわゆる“Balatro系”のスコアインフレゲームに、出目をコントロールする戦術性を持ち込んだ1本となっている。
出目に合わせてユニットが攻撃する、シンプルなルール

舞台は、サイコロの目「1」〜「6」に対応した6列のグリッド。各列に侵略者ユニットを配置し、毎ターン振る3つのサイコロの出目に応じて、その列のユニットが攻撃スコアを生み出す。ステージごとに決められたスコアを超えれば攻略成功で、次の惑星へと侵攻が進む。
ターンの合間にはショップでユニットや「アーティファクト」を購入し、盤面を強化していく。ユニットの攻撃力に倍率やミニダイスが掛け合わされ、噛み合ったときのスコアは文字どおり桁が変わる。数字が爆発的に膨らんでいく気持ちよさは、このジャンルの醍醐味そのものだ。
“運ゲー”ではない。出目を操る3つの手段

サイコロが主役と聞くと運任せの印象を受けるが、本作の核はむしろ「出目のコントロール」にある。
- クロノ:サイコロの振り直しや、ショップの品ぞろえの更新に使える
- イカサマ:サイコロの出目を±1動かせる
- ホールド:振り直す前に一部のサイコロを固定できる
ゾロ目を2つ、3つと揃えればさらに強力なコンボが発動する。どの列にどのユニットを置き、どのリソースをいつ使うか――プレイヤーの声でも「パズルに近い」「リソース管理ゲーム」という評価が目立ち、不運な出目をやりくりで連鎖反応に変えていく戦略性が支持を集めている。
ステージを早く突破するほどショップに高レアリティの品が並びやすくなる「ショップレアリティ」の仕組みも面白い。素早いクリアがさらなる強化につながり、侵攻がどんどん加速していく。
育つアーティファクトと、個性派ぞろいの10人の司令官

アーティファクトは経験値でレベルアップし、効果がどんどん大きくなっていく。序盤に拾ったものを育て続けるか、途中でレアな品に乗り換えるか。この判断がビルドの方向性を左右し、1回ごとのランに変化を生んでいる。
プレイヤーが選ぶ司令官は最終的に10人。毎ターンリソースを得られる者、サイコロを大量に増やすのが得意な者、専用ユニットを持つ者など、それぞれ固有の能力とシナジーを持ち、同じゲームでも攻め方がガラリと変わる。前作でプレイアブルだったキャラクターたちが、今作では地球を守るボスとして立ちはだかるのも前作ファンには嬉しいところ。とはいえストーリーやキャラクター同士の会話はほぼなく、前作を知らなくても問題なく楽しめる。
サクッと1周、でも“あと1回”が止まらない

1周は1時間かからない程度で、起動も早くテンポがいい。空き時間に気軽に始められる手軽さと、ビルドが完成した瞬間の爽快感が同居しているのが本作の強みだ。ポップで耳に残るBGMや、可愛さとカッコよさを兼ね備えたアートワークへの評価も高い。
チャプターを進めると、特殊ルールが加わる「マルチバース」のチャレンジや、どこまでスコアを伸ばせるかを試すエンドレスモードも解放される。全実績の解除や最終目標を目指すやり込み要素は十分に用意されており、長く付き合えるボリュームだ。
気になるのは高難易度の“縛り”

一方で、不評の声が集中しているのが最高難易度帯だ。アーティファクトの枠を封じたり、盤面の一部を無効化したりといった制約が加わり、「構築ゲームなのに構築を壊してくる」と感じたプレイヤーは少なくない。また、司令官ごとの得手不得手や、後半は最適なビルドに収束しがちという指摘もある。
ただし開発元はアップデートでこれらの制約を早いうちから緩和しており、修正を受けて評価を好評に変えたユーザーもいる。調整への対応の早さは、今後にも期待を持たせる部分だ。
こんな人にオススメ

- 『Balatro』のようなスコアインフレ系ローグライクが好きな人
- 運任せではなく、リソースをやりくりして出目を「作る」戦略を楽しみたい人
- 1プレイ1時間未満で、すき間時間に遊べるゲームを探している人
- 『StarVaders』のファン(未プレイでも問題なし)
数字が際限なく跳ね上がる快感と、「次はあの司令官で、あのビルドを試したい」と思わせる奥深さ。サイコロを“振る”ゲームから、サイコロを“統べる”ゲームへ。ジャンルのファンなら、まず触れておきたい完成度の1本だ。
ゲーム概要
- タイトル:Dicevaders
- ジャンル:ダイス構築ローグライク(ストラテジー)
- 開発元:Pengonauts
- パブリッシャー:Playstack
- 発売日:2026年9月29日
- 価格:1,800円
- 対応OS:Windows / macOS
- プレイ人数:1人
- 日本語対応:日本語字幕対応(インターフェイス・字幕。音声は日本語なし)
- 操作:コントローラー対応(マウスのみ・キーボードのみのプレイも可)
- ストアリンク:Steamストアページ






