生贄として魔界に堕とされ、49日。絶望の底で出会ったのは、目と口を持ち、禍々しく語りかけてくる「封印された魔剣」だった。
BECUZUSが放つ新作アクションRPG『VANRAN』の体験版をプレイした。本作は、残酷な運命に抗う奴隷・カレブの戦いを描くソウルライク・タイトルだ。一歩足を踏み入れば、そこには既存の悪魔像を塗り替えるような、グロテスクで独創的なクリーチャーたちが跋扈する「悪魔の領域」が広がっている。
脳を焼く「パリィ」の快感と、容赦ない処刑

本作の戦闘を象徴するのは、極限の緊張感の中で繰り出される「パリィ」だ。敵の攻撃を見極め、鋼がぶつかり合う音と共に弾き返した瞬間、勝機が訪れる。
特筆すべきは、そこから繋がるフィニッシュ攻撃「フェタリティ」の爽快感だろう。敵を真っ二つに斬り裂く、あるいは文字通り粉砕するその一撃は、インディーゲームとは思えないほどの執念を感じる重厚なアニメーションで描かれる。この「静」から「動」へ移り変わる瞬間のカタルシスは、一度味わうと病みつきになる。
また、単なる重いアクションに終始せず、「高速チェイン」による立体的な移動が組み合わさっている点も面白い。罠を飛び越え、敵の死角へ瞬時に潜り込むスピード感は、他のソウルライク作品とは一線を画すスタイリッシュさを生んでいた。
圧倒的なスケール感。天を突く「タイタン」との死闘

今回の体験版で最も驚かされたのは、山ほどもある巨大なボス「タイタン」との遭遇だ。
プレイヤーの何百倍もの巨躯を誇る敵に対し、どう立ち向かうのか。本作では、リアルタイムで巨大な体に飛びつき、弱点を探しながらよじ登るダイナミックな戦闘が楽しめる。足元をチクチク叩くだけの作業感はなく、常に「巨大な生命体を相手にしている」という圧迫感がつきまとう。
独自のハイブリッド最適化エンジンのおかげか、これほど巨大なオブジェクトが荒々しく動いても操作感は非常にスムーズだ。このスケールでの戦いは、まさに次世代のインディーアクションを感じさせてくれる。
荒削りな部分はあれど、漂う「傑作」の予感

正直に言えば、体験版の段階ではボイスの質感や一部のカメラワークに、まだ開発途上を感じさせる「硬さ」があるのは事実だ。しかし、それを補って余りある独創的なアートワークと、プレイヤーの選択によって結末が変わるという物語の重厚さが、本作を唯一無二の存在に押し上げている。
難易度は「Easy」から、熟練者を唸らせる「Ascetic(苦行)」まで用意されており、アクションの腕前に自信がなくても、この不気味で美しい世界を最後まで見届けることができる配慮も嬉しい。
復讐の先に待つのは救済か、さらなる絶望か。カレブの旅路の全貌が明かされる日が、今から待ち遠しい。
『VANRAN』ゲーム概要
- タイトル: VANRAN
- ジャンル: ダークファンタジー・アクションRPG
- 開発/パブリッシャー: BECUZUS
- 価格: 未定
- 主な特徴:
- 喋る魔剣と共に戦う、重厚な復讐の物語。
- パリィ成功から敵を破壊する「フェタリティ」の爽快感。
- 巨大なタイタンを駆け登り、弱点を突くダイナミックなボス戦。
- チェインシステムによるスピーディーかつスタイリッシュな移動。
- プレイヤーの選択が結末を左右するマルチエンディング。
- 入るたびに構成が変わる高難易度ダンジョンや多彩な防具収集。
- 日本語対応: 字幕対応
- ストアリンク: https://store.steampowered.com/app/3449370/VANRAN/






