トレーディングカードゲーム(TCG)ファンなら一度は夢見る「自分のカードショップ」。そのロマンを形にしたシミュレーションゲーム『Monstrix TCG Card Shop』が、PlayWay S.A.から登場した。本作は、ただの経営シミュレーターに留まらず、パックを開封するあの独特の興奮と、店舗を拡大させていく達成感を同時に味わえる一作となっている。
カードに囲まれる至福の経営ライフ

ゲームを開始すると、プレイヤーに与えられるのは小さながらんとした店舗だ。ここから最新のカードパックを発注し、棚を埋め、価格を設定して客を迎え入れる日々が始まる。面白いのは、単に商品を売るだけでなく、ショップ内にプレイスペースを設置できる点だ。自分の店で熱いバトルが繰り広げられる光景を眺めるのは、オーナーとして代えがたい喜びがある。
店舗のカスタマイズ性も高く、内装を自分好みにアレンジすることで、より多くのファンを惹きつけることが可能だ。ビジネスが拡大するにつれて、より広いスペースを解放し、フィギュアやレアなコレクションアイテムを並べていく過程は、時間を忘れて没頭してしまう。
実際にプレイして感じた「剥く」楽しみと経営の妙

実際にプレイしてみると、その中毒性の高さに驚かされる。特に「パック開封」の演出は、TCG好きのツボを心得ている。貴重なカードを引き当てた瞬間の高揚感は本物で、それを店に展示するか、あるいは高値で売却するかというジレンマが、このゲームの醍醐味だ。
経営面では、最初はワンオペで忙殺されるが、レベルが上がれば従業員を雇うことができる。レジ打ちや品出しを任せられるようになると、オーナーである自分は「次の一手」を考える余裕が生まれる。もちろん、新作ゆえの挙動の甘さ(従業員がたまに入り口で立ち往生するお茶目な一面など)も見受けられるが、それもまたインディーゲームらしい愛嬌と言えるだろう。何より、1,100円という手頃な価格設定に対して、得られるリラックス効果とコレクションの満足度は非常に高い。
誰もがトップディスティネーションを目指せる

本作は、複雑な経済システムに頭を悩ませるハードなシミュレーターではない。むしろ、趣味の延長線上で自分のお店を育てていく「癒やし」に近い体験だ。お気に入りのカードをバインダーに収め、最高にクールな内装を整え、街一番のカードショップを作り上げる。そのプロセスには、理屈抜きで楽しめる魅力が詰まっている。
多少のバグや洗練されていない部分はあるものの、開発側の「TCG愛」は随所に感じられる。今後のアップデートでさらに磨きがかかれば、このジャンルにおいて欠かせない一作になるポテンシャルを秘めている。
ゲーム概要
- タイトル: Monstrix TCG Card Shop
- 発売日: 2026年1月22日
- 開発元: Revolt Games
- パブリッシャー: PlayWay S.A.
- 価格: ¥1,100
- ジャンル: シミュレーション / 経営
- 対応言語: 日本語字幕対応
- ストアリンク: Steamストアページ







