未知の暗黒惑星で蠢く虫どもを焼き尽くせ!戦略的スキルビルドが熱いSFターン制RPG『Tenebris: Terra Incognita』プレイレビュー #tenebristerraincognita

未知の惑星に不時着した調査船、限られた資源、そして暗闇から無数に押し寄せる巨大な異形昆虫。SFホラー好きなら、この設定だけで思わず白飯が何杯も進むのではないだろうか。

『Tenebris: Terra Incognita』は、まさにそんな男心をくすぐる世界観で展開されるターン制の戦術RPGだ。名作『Darkest Dungeon』や『X-COM』のDNAを色濃く受け継ぎつつも、独自のビルド要素と戦術性でプレイヤーを引き込む意欲作となっている。

絶望的な戦場を制する「状態異常」と「シナジー」の快感

本作の最大の特徴は、非常に奥深いキャラクターカスタマイズと戦術的な戦闘システムにある。基本となる5つのクラスから始まり、成長に伴い17の上級クラスへと分岐。それぞれのツリーで個性的なアビリティを習得できる。

戦闘は横スクロール型のターン制で展開され、一見シンプルに見えるが、その実態は「バフ・デバフの応酬」だ。毒、火傷、出血といったドットダメージ(DoT)やスタンなどの状態異常が何重にもスタックし、プレイヤーと敵の双方が目まぐるしく強化・弱体化を繰り返す。

序盤こそ群がる巨大昆虫の圧倒的な攻撃力と組織力に痛い目を見ることになるが、装備品とスキルのシナジー(相乗効果)が噛み合わさった瞬間の爽快感は格別だ。「この条件で威力が跳ね上がるスキル」と「デバフを付与する装備」を組み合わせ、狙い通りのコンボで手ごわい敵を一気に破砕できた時の快感は、この手のシミュレーション好きにはたまらない。

拠点運用と部隊管理のジレンマ

戦場から生きて戻った後の拠点の拡張や資源管理も本作の重要な要素だ。母船「SOLARIS」をアップグレードし、負傷した兵士を治療しながら、新たな装備や技術を解放していく。

出撃を繰り返すと兵士に疲労が蓄積するため、単一の最強部隊だけでゴリ押しすることは難しく、複数の部隊を並行して育てる戦略的な運用が求められる。この「誰を出撃させ、誰を休ませるか」というジレンマが、指揮官としての没入感を一層高めてくれる。

もちろん、アーリーアクセス段階ということもあり、キャラクターのレベリングやハクスラ的な装備厳選におけるバランス面でやや作業感を感じる場面や、UI周りに少し硬さが残る印象はある。しかし、アップデートによる改善も積極的に行われており、何より「自分だけの最強ビルドを作り上げて敵を倒す」という根本的な面白さの軸は揺らいでいない。

SF×ダークファンタジーの殺伐とした雰囲気が好きなゲーマーや、試行錯誤しながら最適なパーティ構成を組み上げるのが好きなやり込み派には、ぜひ触れてほしい一本だ。

ゲーム概要

  • タイトル: Tenebris: Terra Incognita
  • ジャンル: ターン制RPG / 戦術シミュレーション
  • 発売日: 2024年9月30日
  • 価格: 2,300円
  • 開発元: Phantasmica Studios
  • パブリッシャー: Phantasmica Studios
  • 言語対応: 日本語非対応
  • ストアリンク: Steamストアページ
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