満員電車で下着一枚の自分に気づく悪夢――そんな導入から突如として異世界のバイオマス工場へ放り込まれる、強烈な個性を放つ作品が登場した。
手描きアニメーションが炸裂する2Dローグライク・アクションプラットフォーマー『Gennady』だ。今回は2026年10月28日の製品版発売に先駆け、Steamで無料配信中の体験版をプレイし、その手触りと狂気的な世界観を紐解いていく。
モノトーンに映える鮮烈なバイオマス!狂気のカートゥーン・ノワール

体験版を起動してまず目を奪われるのが、モノトーンを基調としたコミック調のアートワークだ。白と黒の強烈なコントラストのなかで、飛び散る体液やドロドロの肉片、怪しげな液体だけが鮮烈な原色として脈動する。
90年代のアメリカン・コミックや名作カートゥーンアクションを想起させる、ぬるぬると動く手描きのフレームアニメーションは圧巻のひと言。不気味さとユーモアが紙一重で同居するダークな質感は、画面を眺めているだけでも独自の高揚感をもたらしてくれる。
自らを砲弾に変える超高速ダッシュと「怒りモード」の爽快感

体験版の時点で、肉弾戦を主体としたスピード感あふれるプラットフォーミングの完成度は非常に高い。主人公は己の拳ひとつで異形の怪物を殴り飛ばし、自らを弾丸のように撃ち出すダッシュ攻撃で硬質な障害物や肉塊を粉砕しながら進んでいく。
敵を連続で殲滅することで発動する「怒りモード」に入ると、完全無敵と超絶スピードを獲得。立ち塞がる敵を一網打尽にすり潰していく感触は、思わず声が出るほど痛快だ。コントローラー操作との親和性が非常に高く、ボタンひとつでオブジェクトが弾け飛ぶ手応えは癖になる仕上がりを見せている。
死すらもビルドの一部!ユニークなロスト&キャリーオーバー設計

ステージ構造はランダム性を含んでおり、リトライのたびにルートの展開が変化する緊張感がある。道中で手に入る「生きた通貨」を使い、多彩なアーティファクトを獲得してステータスや挙動をカスタマイズしていくビルド構築の楽しさもしっかり確認できた。体験版のボスも歯ごたえ抜群で、安易なゴリ押しを許さない設計だ。
特にユニークなのが、力尽きた後に訪れる「死者の路地」システムだ。死んだらすべてを失う完全ロストではなく、手持ちの弾丸を撃ち込んでアーティファクトを次周回へ持ち越すミニゲーム形式のサルベージ要素が存在する。トライ&エラーを重ねるごとに着実に前進できる手応えがあり、製品版への期待が大きく高まる仕上がりとなっている。
本作はこんなプレイヤーにおすすめ

- スピード感ある2Dアクションやローグライクで骨太な手応えを求めている人
- 90年代カートゥーン調の滑らかな手描きアニメーションやダークコミックの絵柄が好きな人
- 奇抜でブラックユーモアあふれる世界観と、シュールなキャラクター造形を楽しみたい人
- キーボード操作よりもゲームパッドで直感的に殴り抜ける爽快アクションを好む人
ゲーム概要
- タイトル: Gennady
- ジャンル: ローグライク・アクションプラットフォーマー
- 開発元: Feed 64
- パブリッシャー: Feed 64, Vsoo Games
- 発売日: 2026年10月28日(製品版)
- 対応言語: 日本語字幕対応(他、多言語対応)
- 本編ストア: Steam:Gennady







