現実が怪しく崩れ去り、静謐なゴシック調の建築が異彩を放つ世界。今回プレイした『DESOLUS』は、過去と未来という二つの時間軸を行き来しながら道を切り開く一人称視点のパズルアクションだ。
幻想的な幾何学空間に身を置く感覚、そしてパズルが噛み合った瞬間の爽快感について、体験版のプレイ感を交えて紹介する。
崩壊した都市と二つの時間軸

舞台となるのは、謎の大変動によって時空が不安定化したゴシック様式の都市。プレイヤーは目の前に現れるポータルを利用し、過去と未来という異なる時代を行き来して探索を進める。
一見すると行き止まりに見えるエリアも、ポータル越しに別の時代へアクセスすることで道が開ける。片方の時代で崩壊している階段や足場が、もう片方の時代では正常に存在しているといった状況を利用し、空間そのものを組み替えていく感覚が非常に独特だ。
視界を騙すインポッシブル・アーキテクチャー

本作のパズル体験を象徴するのが、いわゆる「エッシャーのだまし絵」のような錯視・不可能な建築様式を取り入れた空間構造である。
片方の時代から特定のオブジェクトを転送したり、視点や環境を反転させたりすることで、本来なら接続されないはずのルートが成立する。広大な大聖堂や巨大な空間を背景に、ポータルを位置調整しながら進路を模索していくプロセスは、直感と空間把握能力が試される。
進むべき道がひらめき、複雑なギミックが解けた瞬間の心地よさは格別だ。一方で、独自のビジュアルと空間構造ゆえに、序盤の導入部分ではプレイヤー側が「今どのような状況にあるのか」をとっさに把握しづらい面も見受けられる。説明を削ぎ落としたスタイリッシュな世界観ゆえの尖った設計と言えるだろう。
時間に引き裂かれた「守護者」と世界の運命

物語の側面では、過去と未来の衝突による都市の消滅を防ぐという目的が提示される。
探索の途中で遭遇する都市の「守護者」もまた、時間によって二つに分断された存在として登場する。「未来の自分を信用するな」という謎めいた警告など、ミステリアスなストーリーテリングがプレイヤーの好奇心を刺激する。
なお、今回プレイした体験版では、一部操作感(UI上のカーソル感度など)にやや調整の余地を感じる部分もあったが、製品版に向けたクオリティアップに期待したいところだ。圧倒的な美術センスと時空交差パズルの融合は、このジャンルのファンなら一見の価値がある。
ゲーム概要
- タイトル: DESOLUS
- ジャンル: 一人称視点パズルアクション
- 開発元: Mark J. Mayers
- 発売日: 近日登場
- 対応言語: 日本語字幕対応
- ストアページ: Steamストアリンク






